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世界で人気上昇のツール・ド・フランス。しかし、日本では...

2015年07月30日 16時25分 JST | 更新 2016年07月27日 18時12分 JST

自転車のプロロードレース「ツール・ド・フランス2015」が幕を閉じ、チームスカイのクリス・フルーム選手(イギリス)が総合優勝しました。

スポーツマーケティングの専門会社であるレピュコムでは、このツール・ド・フランスのファン拡大についての調査を行いました。

対象国はフランス、オランダ、ドイツ、イタリア、スペイン、英国、UAE(アラブ首長国連邦)、南アフリカ、マレーシア、日本、アメリカの11カ国。2012年と2015年でツール・ド・フランスに対する各国の興味がどのように変化したのかを調査しています。

まず、11カ国合計でツール・ド・フランスに対する興味は2012年の20%から、2015年には23%に増加しました。イタリアでは3年間で8%増加し、人口の30%が興味を持つようになりました。30%以上が興味を持っているのは、開催国のフランス、オランダ、スペインと合わせて4カ国です。

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一方でフランス国内での興味度は1%ダウン。また、自転車王国オランダでもダウン傾向にありますが、それでもスペインに次ぎ2番目に高い国です。ドイツは1%の微増ですが、ドイツ企業がいくつかのチームのスポンサードを行っており、このイベントに対する興味が再燃しているようです。

UAEやマレーシア、アメリカでも興味を持つ人は増えていますが、日本は3年前のデータと変化がありませんでした。自転車ブームと言われ、2013年からは「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」も開催されていますが、データから大きな広がりは見られませんでした。

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ツール・ド・フランスの世界的な人気の上昇は、スポンサーシップの金額の上昇に反映されています。今年は史上初めて「Skoda」(シュコダ/自動車メーカー)「LCL」(クレディ・リヨネ銀行)「Carrefour」(カルフール/スーパー)「Krys」(クリス/眼鏡販売チェーン)「Vittel」(ミネラルウォーター)といった、5つのブランドがトップスポンサーになりました。

スポンサーシップをアップグレードしたいスポンサーだけでなく、ツール・ド・フランスは、新しい国際的なスポンサーも惹きつけています。例えば、南アフリカのIT企業「Dimension Data」は今年3月に、公式テクノロジーパートナーとして5年間の契約を結びました。

今回の調査結果に見られるように、ツール・ド・フランスが世界的なファンを増加させていることはスポンサーにとって、将来性のあるイベントであること示しています。

ファンの興味度やスポンサーへのアピールの観点からみると、過去10年以上にも渡って自転車界を悩ませてきたドーピング問題に苦しみながらも、その危機を脱したことがわかります。

日曜日には選手たちが、最終ステージでシャンゼリゼ通りを駆け抜けました。その最終ステージを制覇したのは、アンドレ・グライペル選手(ドイツ)。ツール・ド・フランスは、世界のファンとスポンサーの両者にとって、極めて重要なスポーツイベントの1つになってきています。

★レピュコムHP

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