京都市学校歴史博物館に行ってきました。

今年は戦後70周年ということで、各地の博物館で戦争と平和に関する展示が開催されています。
Satoshi Kabimoto

こんにちは、鍵本です。

かなりアップアップした7月でしたが、ようやくブログも書けるぐらいの時間がとれるようになってきました。大体の高校教師というのは7月前半はかなり忙しいのではないかと思いますが、私の場合はそこにひとつ大きなお仕事と、クリエイターEXPOでつながったお仕事が重なり、ブログを書いてる余裕がなかった感じです。先日三角パズルのイベントもしましたので、次は問題とともにそちらのご報告もしたいと思います。

さて日本の夏といえば、どうしても1945年当時にタイムスリップしながら、平和とはなんなのだろう、どうしてあんな戦争になったのだろう、というようなことを考える機会が多くなってしまいます。今年は戦後70周年ということで、各地の博物館で戦争と平和に関する展示が開催されています。

私は教育関係者ということもあり、前から訪問してみたかった「京都市学校歴史博物館」に足を運んでみました。場所は四条河原町の交差点から南西方向に徒歩で10分ほど、1992年まで「京都市立開智小学校」の校舎として使われていた建物がそのまま博物館として運営されています。

京都市学校歴史博物館の正門、昔からの校門がそのまま用いられています。現在は常設展のほか「戦争と学校」という特別展示が行われています(~2015年10月6日まで)。

校門脇に「開智小学校跡」の小さな碑が。実は全国に小学校が整備されるより前に、京都市内で「番組小学校」という番組(今で言う町)ごとの小学校が設置され、それが全国の小学校設置のモデルになったとのこと。かつての小学校は消防団や幼稚園なども併設されて、町ごとの中心的役割を果たしていたとのことです。

校門をくぐると、砂の運動場をはさんで校舎玄関が見えます。木造瓦葺のこの玄関は明治時代の遺構をそのまま移築して使ってるようで、中の展示でも写真や映像で何度も登場します。

小学生のころによく上履きで砂の上を走って先生にしかられたことを思い出しました。大人になった今は運動場の砂をあげないように回り道します(笑)。

校門脇でいきなり出迎えてくれる「二宮金次郎」の像。

展示室は写真撮影禁止でしたので、内容は公式ホームページなどをご覧ください。

なかなか充実した展示でしたが、中でも個人的に昔のいろいろな教科書が手にとって閲覧できるコーナーがよかったです。そのほかにも展示は非常によくできていて、小学生から大人まで楽しめる内容になっています。

展示室の外は写真撮影がOKだとのことで、少しお写真を撮らせていただきました。受付横には「小学教科双六」という昔の雑誌の付録の複製パネルが。これを見てるだけでも時間がたってしまいます。

廊下にパンフレット置き場があって、その上に目をやると、卒業制作のパネルがいろいろ掲げてあります。

受付横の全景。廊下のタイルがいい味を出しています。2階、3階にも展示室があります。

ちなみに、日本画で有名な上村松園さんもこの「開智小学校」に通われたとのこと。彼女のエッセイには「開智小学校」の話がときどき登場します。

2階と3階をつなぐ階段の踊り場。この左側の卒業制作が私が小学校を卒業したのと同じ年、昭和54年の卒業制作でした。これを作った皆さんは今頃どうしてるのかな。

3階の普通の教室が「講義室」でした。ときどきこちらで講演会などが開かれるようです。

講義室の中はこんな感じで、小学校のころに慣れ親しんだ椅子に座ってお話を聞けるようです。

3階から運動場を見渡した景色。昔の先生方や生徒たちもこんな景色を眺めたのかな、と思いを馳せながら外を眺めていました。

人通りの多い四条河原町からすぐのところに、こんなスポットもあるということで、観光で京都に出かけられた皆さんも、京都にしょっちゅう出かけられている皆さんも、ぜひ一度足を運んでみられるのはいかがでしょうか。

開館時間 9:00~17:00

入館料 大人200円、小人(小・中・高校生)100円、小学生未満無料

京都市下京区御幸町通仏光寺下る橘町437

その他、詳しくはHPをご覧ください。こちらのHP、内容がかなり充実しています。

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