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野党の姿勢など

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石破茂です。 

参議院から修正回付された統合リゾート(IR)法案が木曜日未明の衆議院本会議で可決・成立致しました。

基本法、とはいうものの常習者対策や経済効果など、懸念として指摘された事項についてすべてはこれからという対応には、正直やや疑問なしとしません。2年前シンガポールに出張した際にIRの現場で詳細な説明を受けたのですが、法整備をはじめとする諸対応が完璧に近いほどにとられていることに認識を改めさせられる思いがしたものでした。

「自国民の扱いはどうなるのか」「親族より利用制限の申告があった者をどう取り扱うのか」「その場合、親族とはどこまでを指すべきか」「違法性阻却はいかにして認められるのか」「財政に対する寄与を『客が損をしたカネ』で賄うことは正しいのか」等につき、もっと国民の理解が容易になるように今後努めるべきなのでしょう。報道各紙が珍しく歩調を揃えて疑問を提起したことを真摯に受け止めなくてはなりません。

それにしても、会期末の民進党をはじめとする野党の姿勢には絶望的な気分にさせられました。一体何を得ようとしているのかさっぱりわかりませんでしたし、あれでは国民の支持が拡大するはずがありません。

自民党もそうなのですが、最近、政治が街頭に出て訴える場面がめっきり減ったように感じられます。自民党が野党に転落した時、谷垣総裁を先頭に我々党役員は積極的に新橋や銀座の街頭に出て、罵声を浴びながらも懸命に支持を訴えたものでした。

国政が永田町・霞が関とメディアの中だけで完結してしまえば、実際の国民感情との乖離が起こるのであり、アメリカ大統領選でこれと似た同じ現象が起こったことを我々は想起すべきなのだと思います。

天皇陛下のご譲位について、有識者会議は今上陛下ご一代に限る特措法で対応する方針を固めたとの報道がなされています。

一般法でご譲位を規定すればそれが恒久化し、政治利用に繋がる危険性もなしとしない、今上陛下ご一代の「お気持ち」なのだから特措法が望ましい、との考えのようにも思われますが、本当に「今上陛下ご一代のもの」とすることが国民に対して問いかけられた陛下のお心に適うものなのか、疑問は尽きません。多くのご意見を頂戴し有り難く思っておりますが、前回もご紹介した「文芸春秋SPECIAL 今こそ考える 皇室と日本人の運命」に収録された諸論考は、議論の前提とするに最適と思われます。

日露首脳会談については、考えを整理の上、来週にでも論じさせて頂こうと思っております。本件につき、木村 汎北大名誉教授、袴田茂樹新潟県立大教授の書かれたものからは、大きな示唆を受けております。

週末は17日土曜日が「ビートたけしのTVタックル年末SP」収録(午後1時・テレビ朝日)、鳥取県指定自動車学校教習所関係者との面談(午後6時半・ホテルニューオータニ鳥取)、税理士による石破茂後援会総会で講演・懇親会(午後7時・同)。

18日日曜日が鳥取県理学療法士連盟研修会で講演(午後1時・国際ファミリープラザ・米子市加茂町)、という日程です。

TVタックルに最後に出たのは今から14年も前のことで、確か小泉内閣で防衛庁長官に任ぜられる3日前の収録だったと思います。「もうじき内閣改造ですが石破さんもそろそろですね?」と聞かれて「同期で一番若い私がなるはずがありません!」と答えたのですが、オンエアされた当日に長官になってしまい、画面下のテロップに「こう言っていたのは3日前のことでした」と流れていたようです。ビートたけし氏の天才的に軽妙な話術に触れるのもたまには良いかなと思い、テーマを絞って短時間出演してみようかと思っております。

今年もあと2週間、寒さと慌ただしさが増す日々となりそうです。

皆様、ご健勝にてお過ごしくださいませ。

(2016年12月16日「石破茂オフィシャルブログ」より転載)