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昭和女子大での講演など

2015年07月03日 21時53分 JST | 更新 2015年07月03日 21時54分 JST

石破 茂 です。

29日月曜日、世田谷区三軒茶屋にある昭和女子大学で「地方創生と女性」というテーマで講義を致しました。グローバルビジネス学部の「日本経済論」と一般教養科目「時事経済論」の合同講義として約二百人の学生を相手に講義60分、質疑応答30分というものでしたが、少し疲れました。

学生時代の下級生を対象とした刑法ゼミを初め、議員になってからも大学での講演や講義も何度となくこなしてきたのですが、女子大なるところで、当然のことながら女子学生だけを相手に講義をしたのは初めてで、人間、やはり初体験というのは緊張するものですね。

講義後の質疑応答では、「移民政策を採るのか」「農林水産業に今後発展の可能性はあるのか」「ローカル経済とグローバル経済の関係は」等々、なかなかレベルの高い質問が出され、国会答弁のような感じになりましたが、「答弁が長い!」などという批判は出ないので、結構楽しみながら答えることができたように思います。

議員を辞めたら女子大の先生になれたらいいな、などと考えていたのですが、かなり大変そうですね。著書「女子の品格」がベストセラーになった坂東真理子学長は「是非どうぞ」と親切に仰って下さいましたが、世の中に楽な仕事は無いものです。

「地方創生もの」が随分と出版されていますが、増田寛也・日本創生会議座長と川合雅司・産経新聞論説委員の共著「地方消滅と東京老化」(ビジネス社刊)は問題の所在や今後の方向性を明快に示した好著です。ご一読をお勧めします。「人口蒸発『5000万人国家』日本の衝撃」(人口問題民間臨調調査報告書・新潮社刊)は読み始めたばかりですが、これも相当精緻かつ内容の濃い分析がなされているようです。

自民党議員によるマスコミに対する発言について、今週もなお波紋が広がり続けています。

国民が自民党に対して持つ「なんとなく嫌な感じ」が、民主党に対する「忌避感」を万が一にも上回るようなことがあれば、政権再交代もまったくありえないことではないでしょう。政策レベルや政権担当能力さえ高ければよい、というものでは決してないことを、我々はあの野党時代に学んだはずであり、あの三年半は「思い出したくもないが、忘れたら自民党は再び国民の支持を失う」ものであったことを、もう一度肝に銘じなくてはなりません。

「なんとなく嫌な感じ」について閣僚が言及するのは決してプラスではない、という考えもあるようですが、現実を直視せずに糊塗するようなことがあれば、よほど自民党のためになりません。

「なんとなくいい感じ」というイメージを構築する努力をこそ、より重ねていかなくてはならないと思います。

東海道新幹線内での焼身自殺は「やはりこのようなことが起こったか」という思いで受け止めています。

事件の構図は、1980(昭和55)年、新宿駅西口で起きた京王バス放火事件と同じですが、航空機とは異なり基本的に運行頻度の高い鉄道やバスにおいて「手荷物検査」を厳格に実施することは相当に困難を伴い、社会活動自体が機能麻痺に陥ってしまいます。これといった解決策の無い、頭の痛い問題です。

しかし、自らも煙を吸いながら、列車を小田原まで運行し、乗客の安全を確保した当該列車の乗務員の行動はもっと賞賛されてしかるべきものでしょう。「鉄道魂」が生きている現場はまだ多くあるのだと思いました。

週末は、六日土曜日が「これからの地方創生を考える会IN花巻」で講演、花巻市長他との懇談(岩手県花巻市)、オガール紫波施設視察(岩手県紫波町)、紫波・矢巾町長との懇談、「地方創生フォーラムIN紫波・矢巾」で講演(岩手県紫波町、矢巾町)。

五日日曜日が玉川温泉地方創生特区関連施設視察、生ハム工場視察、消防訓練大会にて挨拶、地元関係者との懇談(秋田県仙北市)、秋田魁新報社訪問、秋田県知事他との要望・懇談会、「冨樫博之代議士を励ます会」にて講演(秋田市)、という日程です。

不順な天候が続きます。どうかご自愛くださいませ。

(2015年7月3日「石破茂オフィシャルブログ」より転載)