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松岡宗嗣 Headshot

若者が政治家とざっくばらんに話してみて思ったこと #YoungVoice

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18歳から23歳の若者が、ハフポスト日本版とともに国会議員や自治体の首長らを訪ね、率直に質問をぶつける企画「Young Voice」。松岡宗嗣さんは、玉木雄一郎・衆院議員、吉良佳子・参院議員、保坂展人・東京都世田谷区長にインタビューした。

◇            ◇

政治ってなんとなく距離が遠くて、もやもやしていてよくわからなくて、で、そういうことを深く考えていたり、何か頑張っている学生って、いわゆる「意識が高い」人。そんなイメージを持っている若い世代の人は多いのではないかと思います。

政治について話すのって、なんか雰囲気良くないし、かっこよくないとか、投票に行ってもなにも変わらないんじゃないかとか、こういう空気感を変えていくにはどうしていけばいいのか、いろんなワカモノやオトナが頭をひねっているなか、ついに6月から18歳が選挙で投票できるようになりました。

地方から上京して、お酒以外に大人になった実感もなく20歳になって、はじめて投票に行った日。住民票は地元のままだったので、色々書類を先に手に入れて、ほぼ見知らぬ土地の役所に行って、期日前投票をしました。事前にスマホで地元の候補者を調べて、でもよくわからなくて、結局自分が誰に投票したのか今では覚えていなかったり...

若者、政治、LGBT


自己紹介が遅れてしまいました。はじめまして、明治大学4年の松岡宗嗣です。オープンリーゲイの大学生として、LGBTについての出張授業等を展開するNPO法人のスタッフや、多方面で活動しています。

今回、Young Voiceという企画で動画に出演させてもらったので、若者、政治、LGBTなどなど、その時感じたことをつらつらと書いてみたいと思っています。

もし身近な人からLGBTであることをカミングアウトされたら?


Young Voiceでは、私は3人の政治家の方々とゆるい人生相談から社会問題までお話しました。その3人というのは、世田谷区長の保坂展人さん、民進党の玉木雄一郎さん、共産党の吉良佳子さんです。

18歳選挙権や、就活、学生時代モテたかどうかなど、結構質問の振り幅がすごくて、その中で私は「もし、自分の子どもや家族からLGBTであることをカミングアウトされたら、どうしますか?」という質問をしました。LGBTって最近よく話を聞くし、今まで見えていなかっただけで、実は周りに結構いるんだねって思ってくれている人は徐々に増えているように感じます。しかし、じゃあもしあなたの子どもや、あなたの家族からカミングアウトされたら、どうしますか?と聞かれたら、ひとによっては、結構ここで自分の中の自分と格闘することがあります。

3人の方々はどうだったかというと、とても好意的でした。もちろん受け入れるスタンスであるということを示していただいたのは、LGBTの当事者として単純にうれしかったですし、特に保坂区長が「よくぞ言ってくれた!と、シャンパンをあけるね」と間髪入れずお答えいただいたのは爽快でした。笑

共産党の吉良佳子さんは、お子さんが生まれ、名前をつけるときに性自認が何でも大丈夫なような名前にしたいと配慮したそうです。

また、吉良さんはお付き合いしていたパートナーの方と籍は入れず事実婚状態だったということですが、子どもが生まれた際に事実婚のままだと、子どもが非嫡出子として父親の認知が必要となってくることなどを理由に入籍し、吉良の苗字にしたそう。選択的夫婦別姓についても、同姓にしたい人はする、したくない人はしない。と、多様なライフスタイルに合わせて生き方を選択できることが大切で、これはLGBTにも当てはまるという部分に強く共感しました。

スマホを買う時と同じ時間を候補者選びにも費やしてみて欲しい


18歳選挙権の話題に関して印象的だったのは、保坂さんがお話されていたオランダの事例で、オランダの学校の生徒会が実際に政治家へロビー活動を行っていたりするというのは驚きでした。

まだまだ日本では、政治について話すことがタブーだったり、逆に「意識が高い」と思われがちな雰囲気があるように感じますが、選挙権が引き下げになるだけではなく、政治について考える、議論することがあたりまえになるような空気をつくる必要があると思います。どうしたら社会がより良くなっていくか、そのために自分は何ができるのか、まずは身近な問題からいろんな人と議論するという意味での政治教育が必要です。

その上で「情報」は、特に若い世代にとって重要なキーワードになってくると思います。

民進党の玉木雄一郎さんは「欲しい情報をいつでも手に入れられるようになったからこそ、リテラシーを養うだけではなく、ITを活用したうえで、実際に見て、聞いて、触って考えることが大事だ」。

さらに、政治の場面でオトナによって操作された情報に対して、若者はどう向き合っていけばいいか、どうやって政治家を選んでいけば良いかという質問に対しては、「どんな情報でも、それは誰かの意思によって意図的に発信されている。これを常に意識し、批判的な思考、クリティカルシンキングを学んでいってほしい。そして、スマホを購入しようとするときに、見た目や機能など、他の製品と様々な角度から比較してから購入するように、その時間を選挙の候補者選びに費やしてみてほしい」とお話していただきました。

政治との距離


私がお会いした3人の方々は、生まれた環境も、政治家を目指したきっかけも時期も異なっていて、それぞれのモチベーションの違いを聞くことができて面白かったのと同時に、実際に面と向かってそういった対話をすることで距離が近くなったように感じました。

なんとなく若い世代からみると、遠いもやのかかった存在に見えてしまいがちな「政治」も、まずは、きっかけとして身近な気になることや疑問に思っていることを、ITを活用し情報を集め、自分なりに考えてみることで、色んな側面に「政治」との接点があることが見えてきたりすると思います。例えば、私の場合は自分がゲイであること、周りを見回してみると、LGBTはなかなか自分らしく生きにくい社会だなと漠然と思ったりしたことが、LGBTに関する法律が整備されていないことに気づくきっかけになりしました。

情報を集めて考えてみるだけでは、なかなか実感を持つことができないかもしれないので、そのときは実際に自分の考えを誰かに話してみたり、選挙でいうと候補者の話を聞いてみたりする。情報をリアルにつなげながら、あーでもないこーでもないと考えたり、時々誰かにアウトプットしてみたりすると、徐々に遠くにあるもやもやした政治との距離は近くなっていくのではないでしょうか。


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