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血液型・ショック――『スコットランド人夫の日本不思議発見記』(11)

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今回は、血液型のお話について。

イギリスでは、緊急性がない限り、新生児の血液型を調べてくれません。例外として、両親のどちらかが特別な血液型(例えばAB型ネガティブ等)を持っている場合は、頼めば調べてもらえるらしいです。

日本では、新生児の血液型を簡単に調べてもらえるのに...と夫に愚痴りました。

ですが夫の返答は――
「血液型なんて知ってナンの役に立ちマスカ?」

私は思わず言葉に詰まりました。

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「ほ...ほら。輸血が必要な緊急時とか、血液型を知ってた方が便利だよね?」
とりあえず、夫が納得してくれるであろう言い分を述べてみました。

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私はぐうの音も出ませんでした。そして、同時にある疑問が脳裏を横切りました。もしや、夫は自分の血液型を知らないのではないか!という事です。

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すると今度は夫が私に聞いてきました。
「デハ、キミは自分の血液型を知っているのデスカ?」

私は胸を張って言いました。
「AB型ポジティブである!」

すると、夫は眉根を寄せて復唱しました。
「AB型...ポジティブ...? ナンですか、ソレ?」

どうやら夫は血液型の種類はおろか、「ポジティブ(+)」と「ネガティブ(-)」に分類されている事も知らなかったようです。

せめて「A型」「B型」「O型」「AB型」の4種類だけでも把握していて欲しかったのですが、ほとんど「O型」ばかりのヨーロッパ人にとって、「血液型」はさして重要ではないようです。

ちなみに、大抵の日本人は自分の血液型を知っているものだし、私の通っていた小学校では「血液型カード」をランドセルに入れておくことが義務付けられていた事も夫に伝えてみました。

夫は、そこまで血液型に執着する日本人の性質に少しばかり呆れていました。追い打ちを掛けるかのように、私は一時期、「血液型の本」がベストセラーになった事も教えてみました。すると今度は信じられないといった表情を見せ、

「人間が4つのタイプに分けられるはずがナイ!!」と否定して来ました。

この時点で、夫が「A型ひとつにもAO型・AA型」が存在する事も知らないのだろうな、と気付かせられました。

その後――、夫はサハラ砂漠のマラソンに参加するため、血液型を調べなくてはならなくなりました。初めて知る事となる自分の血液型に密かにワクワクした様子の夫でしたが、結果はやはり、何の驚きもなく「O型ポジティブ」でした。

余談ですが、「血液型」には全く無頓着な夫でも、何気に自分自身の「星座」だけは、しっかと把握しています。
やはり、こちらでは「西洋占星術」が一番メジャーなようです。

~続く。

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