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日韓両国の新しい一歩

2013年08月02日 16時25分 JST | 更新 2013年10月01日 18時12分 JST

私が自民党総裁選挙への出馬を念頭に置いて書いた「『超日本』宣言」という本の中で、一つの提案をしています。

「日本としては、災害対応をテーマとしてアジア太平洋地域の国の政府や民間企業、NGOなどが連携するためのプラットフォームの形成を働きかけ、先導してはどうでしょうか。」

コソボ紛争での経験から、日本では、NGOと政府、マスコミ、ビジネス界が一緒になってジャパン・プラットフォームという組織を立ち上げました。

ビジネス界をはじめとする民間と政府の両方が資金を出し、大規模災害や破綻国家への復興支援に日本のNGOが飛び出せるようにしておこうというものです。

10年間に約300億円の資金を集め、モンゴルの雪害やインドの地震を皮切りに、アフガニスタン等への支援、そして中越地震から国内での災害復旧支援も活動の対象としてきました。

このジャパンプラットフォームのように、NGO、政府、メディアやビジネスが協力して資金を集め、大規模災害や国家の破綻時にNGOが復旧支援にすぐに動き出せる準備を整えておく組織をアジア各国に展開し、その統括組織をつくろうという動きがあります。

日本が音頭を取り、フィリピン、インドネシア、スリランカで組織が立ち上げの準備に入り、アセアン事務局が公式に支援を表明しています。

そして、そこに韓国からも加わってもらおうというお願いに、塩崎代議士、ピースウィンズ代表理事であり、今回このために立ち上げたアジアパシフィックアライアンスの総括責任者である大西健丞さん達と韓国を訪問しました。

〈7月31日〉

12:30 キム・テファン韓日議員連盟代表代行主催午餐会

キム・テファン韓日議員連盟代表代行、カン・チャンイル韓日議連幹事長、パク・ジョンホ韓日議連事務局長

日韓両国間に様々な問題があるが、大規模災害への対応のための組織を一緒にアジアで立ち上げることには両国内に異論はないはず。

先進国が途上国を助けるというモデルではない。東日本大震災のような大規模自然災害はどこでも起きうるし、朝鮮半島有事では、韓国もこうした組織の支援を必要とする可能性がある。

シビルソサエティが日韓両国の新しい橋渡しをする可能性がある。

韓国での組織の中核になりそうなKDRA(全国災害救護協会)が、キム・テファン議員が委員長を務める韓国国会の安全行政委員会の所管になる。

日韓両国間の問題についても意見交換。

17:00 ジョン・インチョルKBS報道本部長

韓国では、災害時にKBSをはじめとするメディアが支援金の寄付を呼びかけ、KBSは年間30-60億円相当の寄付を集める。

こうして集められた寄付は、国内災害支援の場合、KDRAに送られる。

韓国では社会福祉共同募金会やワールドビジョンといった団体が年間に数百億円規模で寄付を集めるほか、CARE、セーブザチルドレン、国境なき医師団といった欧米のNGOもかなりの額の寄付を集めている。

KBSも日韓のNGOや若者がアジア各地で一緒に活動することを支援したいし、それを報道することに前向き。

19:00 シム・ユンジュ議員主催晩餐会

アジアパシフィックアライアンスのコンセプトを韓国国会議員にも共有してもらう。

21:00 在ソウルの日本のメディア各社との懇談

〈8月1日〉

07:00 チェ・ハクレ全国災害救護協会(KDRA)会長

チェ会長はハンギョレ新聞出身。

KDRAは、これまで海外の災害支援については赤十字に任せてきたが、KDRAが海外についても対応することは可能。

単に韓国内で寄付を集めるだけでなく、韓国の若者が現場で災害復旧の経験を積んでいくことは重要だし、こうしたアジアの組織を通じて各国の若者が経験を共有することは大事。

09:30 ソン・ヨンギル仁川市長

友人のソン・ヨンギル仁川市長を市庁舎に訪問し、仁川特別区について説明を聞く。

14:00 キム・ミンソク I共U 代表

かつて大統領候補の一人と言われたキム・ミンソク氏を訪ね、旧交を温める。

(※この記事は、2013年8月1日の「 河野太郎公式ブログ ごまめの歯ぎしり」より転載しました)