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若者や女性が興味を持つには? VidcodeとSnapchatがプログラミングコンテストを開催

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10代の若者、特に若い女性にプログラミングへの興味を持たせるという課題には、近年幾多の企業や団体が取り組んできた。しかし、Vidcodeと呼ばれる最近誕生したスタートアップは、違ったアプローチでこの課題を解決しようとしている。Vidcodeは、プログラミングの基礎を教えることに特化したオンラインコースの代わりに、Instagram風フィルターや、ミーム、Snapchatのジオフィルターなど若者が実際に興味を持っているものを作るための知識を提供することで彼らにアピールしているのだ。

さらに今回、SnapchatがVidcodeの取り組みにパートナーとして加わることになった。

Vidcodeは、水曜日からSnapchatジオフィルターコンテストを開催予定で、選ばれた作品は実際にSnapchat上にアップロードされ、全てのSnapchatユーザーがそのフィルターを使えるようになる。同社によれば、参加者は1ヶ月間でオリジナルフィルターを作成しなければならない。

Vidcodeの設立以前は大学院でコンピューターサイエンスの研究をしていた、共同設立者兼CEOであるAlexandra Diraclesは、「ティーンエイジャーにとって、Snapchatユーザーのような大規模のオーディエンスに対して何かをつくる機会を持つというのは素晴らしいことですし、彼女たちにとって大きな意味を持っています」と説明する。

Leandra TejedorとMelissa Halfonによって共同設立されたVidcodeは、元々ふたりの出会いの場でもある、2014年のはじめに行われたStartup Weekendハッカソンのプロジェクトとして誕生した。結果的に彼女たちはコンテストで優勝し、自分たちのアイディアが即座に認められただけでなく、優勝がプロジェクトに取り組み続けるための励みとなった。

このプロジェクトについてDiraclesは、「私は、自分のSTEM分野やプログラミングへの愛を利用して、もっと多くの女の子がこの分野に興味を持てるような方法をみつけられないかと考えていました」と言う。

Vidcodeはハッカソンから1年後に正式な形でローンチされ、製品開発のための資金調達キャンペーンをKickstarter上で実施した。

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さらにDiraclesは「私たちはコーディングとティーンエイジャーの日常的な趣味を結びつけようとしていて、今で言えば、ビデオフィルターやInstagram、Snapchatなどがこれにあたります。Vidcodeでは、このようなテクノロジーの作り方やコーディングを使った改良の仕方を紹介しています」と語る。

現在Vidcodeは、Codeacademyのようなオンラインの自習用コースを提供している。生徒は1つ45分程度のレッスンを進めながら、オンラインコードエディターで実際にコーディングを行うことができる。しかし、Vidcodeの特徴はスクリーンの右側に設置されているメディアライブラリーの存在で、生徒はここに自分の写真やビデオをアップロードすることができる。この機能を使うことで、生徒は自分自身のメディアを使うことができ、勉強をより身近なものに感じられるのだ。

また、各レッスンは必要に応じて繰り返すことができるため、学生は自分のペースで勉強を進められる。

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昨年ローンチされたオンラインコースのほか、最近では教室でVidcodeのサービスを使うための教師用ツールも導入され、年単位での契約が可能だ。今ではアメリカの5000もの学校でVidcodeのソフトが利用されており、プラットフォーム上には10万人の生徒が登録している。同社によれば、生徒は週に2つから3つのプロジェクトを完了させている。

Vidcodeのこれまでのデータを見れば、ティーンエイジャーの好きなものを使ってコーディングに興味を持たせるというアイディアが機能していることが分かる。ポケモンGOの人気をうけ、Vidcodeが1週間ちょっと前にARゲームの作り方について学べるコースを開設したところ、1週間のうちに5000ものプロジェクトが作成されていた。

また、SnapchatはVidcodeにとって数あるパートナーの1社に過ぎない。同社は、Girl Scouts of Greater New Yorkと共同でミドルスクール用のコーディングプログラムの作成にあたっているほか、Intel EducationやAmy Poehler's Smart Girlsといった組織とも協業を行っている。さらにDiraclesは、現在彼女たちがFacebookとVR教育に関する話をし始めたところだと付け加えた。

7人のフルタイムスタッフで構成されるVidcodeは、今夏Y Combinatorに参加予定で、Kickstarterキャンペーン後には小規模エンジェルラウンドで資金調達を行った。

Snapchatコンテストは水曜日からこちらで開催予定。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

(2016年8月17日 TechCrunch Japan「VidcodeとSnapchatが若者のプログラミング学習を促進するコンテストを開催予定」より転載)

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