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膵臓がんと告知されたお母さんの日記(第7話:「医療用麻薬、開始」)

2017年08月17日 16時56分 JST | 更新 2017年08月17日 16時56分 JST

不定期でブログを投稿させていただきます、西口洋平と申します。

妻と小学生のこどもを持つ、一般的な37歳男性です。

「ステージ4のがん」であることを除いては。

がんだと宣告されたときに、おぼえた孤独感。仲間がいない。家族のこと、仕事のこと、お金のこと...... 相談できる相手がいない。同じ境遇の人が周りにいない。ほんとにいなかった。

それなら自分で仲間を募るサービスをつくろうと、ネット上のピア(仲間)サポートサービス「キャンサーペアレンツ~こどもをもつがん患者でつながろう~」を、2016年4月に立ち上げました。

子どももいて、地元には親もいる。仕事やお金...... 心配は尽きません。

そんな僕みたいな働き盛り世代で、がんと闘う人たちをサポートしたい。そんな思いから、抗がん剤による治療、副作用と付き合いながら、仕事と並行して、地道に活動を続けています。

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取材記事

36歳の末期がん患者が、娘に残すために始めた「最後の仕事」

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膵臓がんのナオさん。

2015年6月にがん告知を受け、手術や抗がん剤治療を経験。2016年に再発し、抗がん剤、放射線など様々な治療を行うものの、現在は無治療で生活。小学校一年生の息子さんと旦那さんの三人暮らし。

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ナオさんがキャンサーペアレンツに登録したのは、2016年9月。

発信するのは苦手とのことで、キャンサーペアレンツに登録するまではブログや日記などを書いたこともなく。そんなナオさんの日記を、ご本人の了承のもと、これから一つずつご紹介をさせていただきます。

第1話はコチラから

第2話はコチラから

第3話はコチラから

第4話はコチラから

第5話はコチラから

第6話はコチラから

※キャンサーペアレンツは、子育て世代・就労世代のがん患者のコミュニティであり、様々な社会的な接点の中で生きています。こども、家族、仕事、地域、普段の生活、将来への不安。がん患者への偏見や誤解など、まだまだ「がんと生きる」ということに対する理解が乏しいというのが実態です。キャンサーペアレンツでは、ここに集う方々の意見を『声』として広く世の中に発信し、がんに対する理解を広げ、がんになっても生きていきやすい社会を実現すべく活動を行っています。

■投稿日

2016年12月7日(水)

■タイトル

医療用麻薬、開始

■本文

放射線治療終了後、みぞおちあたりのがん性疼痛は消えたのですが、最近新たに背中や腰、左側腹部の痛みが出てきました。

昼間は痛くないんですが、夜になるとだんだん痛みが増してきて、ハイペンやロキソニンでは抑えきれない日もあり、熟睡できなくなってきました。

主治医に相談すると、予想はしていましたが、「医療用麻薬を飲んでみる?」と。

放射線治療で痛みがおさまったとき、今後痛くなったら痛み止めは迷わず使おうと決心したのに、いざ医療用麻薬と言われると、躊躇......

痛みが増して、医療用麻薬が必要になってきている。この状況を認めたくない自分がいました。

「まだ気持ち的に抵抗があるならロキソニンをいっぱい飲むのでもいいけど、胃潰瘍になることがあるから。そういう意味で医療用麻薬のほうがいいかなっていう話」

と主治医がフォローしてくれたので、そんなに考えることでもないのかな?ってちょっとほっとして、

「じゃ、使ってみます!」と言ったのですが。

主治医がカルテに『オキノーム開始』と打ち込むのを見て、処方じゃなくて、開始?終わりの始まりってこと?と少し動揺してしまいました。

カルテに打ち込みながら主治医が

「もっとよくなる方法がないか、他の科の先生とも話し合ってみるから。それ飲んで待っててね」

て言ってくれたのが、唯一の救いです。

そんな方法ないやんー、って思いましたが、でも先生ありがとう、と思いました。

***

でもやっぱり、家に帰って、オキノームの袋を見て。

一包ではすぐ切れてしまい、夜中のキッチンでひとり二包め、三包めを開けるとき。ずどんときます。何かが。笑

最近もうそんなことなかったのに、

子供の寝顔を見ては涙がこぼれたり、

三ヶ月後の約束ができなくなったり、

夫に私の死後の話ばかりしてしまったり、

精神的に影響が出てきました。

自分はがんなんだ、と再認識させられる出来事は、落ち込みます。

痛みがあること以外は元気なのに。

ごはんも食べられるし、たくさん歩けます。

子供を自転車に乗せることもできます。

昼間は起きているし、料理も掃除も自分でできています。

仕事を辞めたこと以外は、以前と変わらない生活ができているのに。

でも痛いだけで、これももうすぐできなくなるのではないかと、急激に不安になります。

難しい。

がんを生きるのは、とてもむずかしいです。

早く医療用麻薬を服用する自分に慣れて、なーんやだいじょうぶやったやん!と、思いたいものです(´・_・`)

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(第8話へつづく)

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