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イチローにまなぶ目標設定(後編)

2013年09月18日 16時10分 JST | 更新 2013年11月17日 19時12分 JST

前回、「ダイエットをする際の目標設定は、イチローが参考になる」と書いた。では、イチローは、どのような目標を立てるのか?!

・・・と大げさにあおる必要もなく、「60歳で打席に立つ。50歳で盗塁することが究極の目標」と述べているイチローのことだ。きっと普段のイチローは、「とんでもなく高い目標」を立てているのだと私は思う。しかし、とても興味深いことに、スランプに陥った時のイチローは、「きわめて現実的」な目標設定をするのだという。

普通の選手であれば、好調時のフォームを参考に、スランプから脱出しようとするが、「スランプの時、ベストの状態を思い出そうとしない」のがイチローの特徴なのだとか。というのも、「苦しいときに一番良い状態のことを思い出すと、理想的な状態と現実との大きなギャップを感じてよけいに苦しくなる」のが理由らしい。

では、スランプ脱出の際は、どのような目標設定をするのか?!オリックス時代から、誰よりもイチローを取材してきた小西記者によると、「良くも悪くもない状態、いわゆる中間地点」を目標とするのが、イチローの特徴だという。

私は、この話を知った時、目からウロコがおちる思いであった。つまり、「とんでもなく高い目標」と「きわめて現実的な目標」を両立させてはじめて、高いパフォーマンスを維持し続けることができるのかもしれないと。

そして、これはそのままダイエットにも参考になるのではないかと思った。人がダイエットを誓うのは、太ったときである。野球選手でいえば、スランプの時にあたるであろう。その時は、現実的な目標を立てて、少しずつやせることが大事になる。一方、ダイエットの必要がない時にこそ、とんでもなく高い目標を立てて、健康的かつ美くしいカラダを目指す。

きっと、そうやってしなやかに目標設定をできる人だけが、この現代社会において体重をキープし続けることが出来るのではないかと思う。

参考:小西慶三『イチローの流儀』新潮文庫