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公的年金の運用益、過去最高 円安株高受け11兆円【争点:アベノミクス】

2013年07月02日 23時31分 JST

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公的年金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2日、2012年度の運用実績が11兆2222億円の黒字だったと発表した。

安倍晋三政権が2%の物価目標を掲げ、3月にかけて円安・株高に振れたことが寄与した。財投債も含めた全体の運用利回りはプラス10.23%と、金額、利回りのいずれも積立金の自主運用を始めた01年度以降で最高となった。

最も成績の良かった資産は外国株式で運用利回りが28.91%、次いで国内株式の23.40%だった。アベノミクスへの先行期待から金融・資本市場が円安、株高に振れたためだ。

外国債券は18.30%、国内債券は3.68%と、すべての資産で利益を確保。この結果、12年度末の運用資産額は120兆4653億円(前年度は113兆6112億円)に増えた。

12年度末の年金積立金全体の構成割合は、国内債券が前年度の62.64%から59.60%に低下した。一方、国内株式は12.37%から14.05%に、外国債券は8.65%から9.44%に、外国株式は11.34%から11.91%にそれぞれ上昇した。国内債券は国が定めた下限59%をギリギリで死守した。

同日午後、記者会見したGPIFの大久保要理事は「(国内債券の構成割合が)1月末と2月末にかい離許容幅を超えた」と話した。GPIFによると、12年度のリバランス状況は国内債券が5兆9192億円のプラス、外国株式は1兆9223億円のマイナスになっており、年度末にかけて比率是正に動いたとみられる。[東京 2日 ロイター] (山口貴也、程近文)