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「銀サプリ」で全身が青くなった男性、62歳で病死

2013年09月27日 17時14分 JST | 更新 2013年09月27日 17時14分 JST

コロイド状銀というサプリメントが原因で、皮膚の色が青く変色してしまったポール・キャラソン氏が、9月23日(米国時間)にワシントン病院で死亡した。62歳だった。

死因はまだ明らかになっていないが、別居中だったキャラソン氏の妻が米国のテレビ番組「トゥデイ」に語った内容によると、同氏は肺炎にかかった後、心臓発作と脳卒中を発症していたという。

キャラソン氏はコロイド状銀を、皮膚疾患の治療のために使用した。米国のラジオ番組「モーニング・ラッシュ」によれば同氏は、「この恐ろしい副作用について知っていたら、この合成薬を使うことは絶対になかった」と話していたという。

キャラソン氏は、前立腺がんなど数々の健康上の問題を抱えていたものの、2009年に出演した「トゥデイ」では、皮膚の色が薄くなりはじめたことで、楽観的に考えていると語っていた。

銀の慢性的な摂取によって、肌が青色もしくは灰色に変色する「銀沈着症(銀皮症)」が生じる。銀の感光性が写真撮影に利用されるように、皮膚に蓄積された銀の粒子が日光に曝露されて黒ずむことが原因。不可逆な反応であり、外観の変化を最小限にするための唯一の実用的な方法は日光を避けることしかない。

米国等では、微細な銀粒子を液体に懸濁させたコロイド状銀(コロイダル・シルバー)が、1990年代から「天然の抗生物質」等として販売されており、日本でもネット販売されている。キャラソン氏は、顔にできた膿瘻や皮膚炎等の問題を治療するために、コロイド状銀を自ら調剤。長年に渡って飲み続けた後、全身の皮膚が青く変化した。米国食品医薬品局(FDA)は2009年、銀沈着症のリスクについて注意喚起を行っている

[Sarah Klein(English) 日本語版:ガリレオ]