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みんなの党が分裂へ 江田憲司氏が12月9日離党「もう限界」、渡辺喜美代表「必ず失敗する」

2013年12月08日 20時02分 JST | 更新 2013年12月08日 22時33分 JST

みんなの党が分裂する――。

みんなの党の江田憲司前幹事長が、12月9日に離党届けを出す。年内に新党結成を目指すとしており、井出庸生衆議院議員、井坂信彦衆議院議員など、江田氏に同調して離党する議員は10人程度になるとみられる。8月に離党した柿沢未途衆院議員も、新党に参加する見通し。

江田氏は8日、自身のFacebookに次のように投稿し、離党届を出したあと、9日の午後に記者会見を開くとしている。

明日(9日)、私、江田憲司は、自らが結党したみんなの党を離れる決意をいたしました。午後、記者会見を開いて、その理由、今後のこと等をお話ししたいと思います。

(「江田憲司氏のFacebook」より 2013/12/08 17:00)

■亀裂が深まった野党再編へのすれ違い

みんなの党は2009年8月8日、渡辺喜美代表が自民党を飛び出して江田氏らと立ち上げた。亀裂が深まったのは今年7月に行われた参院選後のことである。他党との連携をめぐり、日本維新の会や民主党の議員らと新党を結成することに積極的な江田氏と、党の枠組みを存続させたまま連携を行うべきとする渡辺代表とで溝が深まり、8月7日に行われた同党両議員総会で、江田氏が幹事長職を解任された。

8月11日にテレビ出演した江田氏は、自身の党幹事長職の解任について「理由はあまり説明がなかった」と述べ、党の理念や、党費のあり方について次のように話している。

「みんなの党は2009年の8月8日に結党した。私もやりましたが、渡辺喜美さんが立ち上げた、オーナー企業なわけです。最初は5人のカツカツの状態でしたが、今は36人になった。ですから、この際、個人商店を株式会社にして、上場企業にしないと。

 

政策の不一致ではない。我が党は珍しく、理念も政策も一致している。(問題は)党運営だ。

 

お金の問題についてもキレイにしないとダメと申し上げた。我が党は17億円の政党助成金を受け取っている。この他、立法事務費(議員一人当たり月65万円、年間780万円)をオーナーが一人で差配しており、幹事長や幹事長代理、財務委員長は一切、関われなかったので、さすがにおかしいのではないかと申し上げた。

 

自民党にしても民主党にしても、50万円以上は幹事長決済などのルールがある。維新の会は5万円以上だ。そのようなルールがなかったので、やっとルールを整備することになった。

 

私も書いた結党宣言には、我々は政界再編をめざすとした。その際に必要であれば、みんなの党を発展的に解消していいとした。

 

我々は触媒政党なんだ。触媒というのは第1党になるのではなく、色々な政党にいる同じ考え方の人を集めて、そのときには発展的に解消して良いというのは結党して1年ぐらいまでは渡辺さんも私も同じだった」

 
(「たかじんのそこまで言って委員会」より 2013/08/11)

■「特定秘密保護法案」をめぐる渡辺氏の自民党への擦り寄り?

また、渡辺代表は特定秘密保護法案への賛成をトップダウンで決定。連日、安倍政権を擁護する発言もあり、みんなの党を「自民党渡辺派」と揶揄する声も与野党から出ていた。この点を江田氏は批判。2日に次のように話している。

みんなの党の江田憲司前幹事長は2日、都内で開かれた日本維新の会の松野頼久国会議員団幹事長の政治資金パーティーで「自民党にすり寄る、自民党と連立を視野に入れて動くなど、とんでもない。これこそ有権者への裏切りだ」と述べ、与党寄りを強めているみんなの渡辺喜美代表との対決姿勢を鮮明にした。



(MSN産経ニュース「みんな・江田氏「自民すり寄りは有権者への裏切り」 渡辺代表を批判」より 2013/12/02 20:05 )

■江田氏「みんなの党はもう限界」

江田氏は8日、東京都内で講演。「みんなの党はもう限界。選挙でももう伸びない」などと発言した。講演内容をNHKニュースなどが報じている。

みんなの党の江田前幹事長は東京都内で講演し、「みんなの党は、結党の原点を忘れ、変わり果ててしまった。もう限界だ。これ以上選挙をしても伸びない」と述べ、9日、離党届を提出することを明らかにしました。

 

そのうえで、江田氏は「捨て石の覚悟で政界再編をし、国民本位のまっとうな政党をつくっていく。しがらみのない議員を次の選挙で勝たせ、引き続き仕事をやってもらえるような枠組みをつくっていくのが、私の使命だ」と述べ、新党の結成を目指す考えを示しました。このあと江田氏は記者団に対し、「あす、すがすがしい気持ちで離党届を出す」と述べました。

 
(NHKニュース「江田前幹事長が離党表明 新党目指す」より 2013/12/08 15:19)

江田氏は講演で「自民党に対峙(たいじ)しうる政治勢力を結集しなければ日本の民主主義は死んでしまう。民主、維新それぞれ問題はあるが、志を同じくする政治家もいる」と語り、民主党や日本維新の会の議員に新党合流を呼びかける考えも示した。

 

みんなが与党との法案修正協議に応じ、離党の一因となった特定秘密保護法については「官僚組織は秘密の範囲をどんどん拡大解釈する」と指摘。「官僚支配を助長するのが分かっているのに、なぜ(みんなの党は)賛成するのか。強引に取りまとめた執行部に責任がある」と渡辺喜美代表によるトップダウンの方針決定を批判した。

 
朝日新聞デジタル江田氏、離党を表明 「みんな、もう限界だ」』より 2013/12/08 17:10)

■渡辺代表、新党について「必ず失敗する」

渡辺代表は8日、東京都内であいさつし、江田氏らの新党結成について「大義がなく、必ず失敗する」と批判。江田氏らを除名する考えを述べた。また、比例代表算出の議員については、議員辞職を促し、議席を返還するように勧告するという。

「12月にできた政党は、ほとんどなくなっている。なぜでしょう。12月に政党を作るのはお金目当てだからです。大義がないからだ」



(NHKニュース『渡辺代表「新党は大義なく必ず失敗」』より 2013/12/08 16:37)

これに対し、渡辺氏は8日、「江田氏の行為は反党行為だ。江田氏には党を出て行ってもらう」と述べました。そして、渡辺氏や浅尾幹事長ら執行部は8日夜、東京都内のホテルに集まって対応を協議し、江田氏については離党届を受理せず、除籍の処分とする方向で検討する方針を決めました。

一方で、江田氏に同調する比例代表選出の議員については、党に議席を返還するよう求めることを確認しました。



(NHKニュース「江田前幹事長 きょう離党届提出」より 2013/12/09 05:10)

■維新、民主の一部議員とは今後合流か

江田氏は10日には、民主党の細野豪志・前幹事長、日本維新の会の松野頼久・国会議員団幹事長らと、規制改革と地域主権をテーマにした超党派の勉強会「既得権益を打破する会」を発足。この勉強会を軸に、他党の議員にもい合流を呼びかけたい考えだ。

この勉強会について江田氏は、自身のホームページで次のように設立趣意書案を掲載している。

設立趣意書(案)

「既得権益を打破する会」
―規制改革と地域主権で共生社会を実現する会」―

 

今後の日本の将来を切り開くためには、「規制改革」と「地域主権改革」が必要である。

 

成長分野として誰もが認める「農業」「電力・エネルギー」「医療・福祉・子育て」等の規制を改革して新規参入を促進する。補完性の原理に基づき、基礎自治体に「権限」「財源」「人間」を移譲し、道州制の実現を視野に入れて中央集権体制を打破していく。両改革を実現する中で、地域において「新しい公共」の担い手等と連携することで「共生型社会」を実現していく。

 

しかし、これらの改革は、既得権益やしがらみの岩盤を打ち砕くことなくしては決して実現できない。アベノミクスを標榜する自民党は、こうした岩盤から多くの票と金を得て活動している以上、早晩、改革に行き詰まる可能性が高い。

 

この勉強会は、「既得権益フリー」「しがらみフリー」の議員が超党派で集い、これからの日本がとるべき成長戦略と共生社会のグランドデザインを具体的な方策の裏付けをもって提示することを目的とする。

平成25年12月10日

(呼びかけ人)

【民主】細野豪志 松本剛明 笠浩史 階猛(今後増える可能性あり)

【維新】松野頼久 石関貴史 馬場伸幸 小熊慎司 遠藤敬 東国原英夫

【みんな】江田憲司 柴田巧 青柳陽一郎 井坂信彦 井出庸生 小池政就 畠中光成 林宙紀

【無所属】柿沢未途

 
(江田憲司氏ホームページ「「既得権益を打破する会」設立へ ―規制改革と地域主権で共生社会を実現する! - 日々是好日」より 2013/12/01)

【※】みんなの党の分裂と江田氏の新党結成について、あなたはどのように考えますか。ご意見をお寄せ下さい。

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