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長谷川三千子氏、右翼活動家・野村秋介氏の自殺を礼賛 NHK経営委員が追悼文

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時事通信社
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NHK経営委員の長谷川三千子・埼玉大名誉教授(67)が、1993年に朝日新聞東京本社(東京・築地)内で拳銃自殺した右翼活動家の野村秋介氏を礼賛する追悼文を発表していたことが2月5日、分かった。時事通信の取材に対し、長谷川氏は「経営委員に番組を作る権限はない。個人的にどのような追悼文を書こうと問題はない」と話しているという。

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長谷川氏の経営委員人事は2013年11月に国会の同意を得た。追悼文はそれ以前のものだが、メディアへの暴力による圧力には触れずに刑事事件の当事者を擁護したと受け取れる内容で、NHKの最高意思決定機関の委員としての資質を問う声が出ている。

長谷川氏は2014年1月にも、男女共同参画社会基本法などを批判するコラムを産経新聞に寄せたことで物議を醸している。長谷川氏は哲学者で保守派の論客として知られ、安倍晋三首相と思想的にも近いとされる。追悼文には、憲法が定める象徴天皇制を否定するような記載もあった。

野村秋介氏が二十年前、朝日新聞東京本社で自裁をとげたとき、彼は決して朝日新聞のために死んだりしたのではなかつた。彼らほど、人の死を受け取る資格に欠けた人々はゐない。人間が自らの命をもつて神と対話することができるなどといふことを露ほども信じてゐない連中の目の前で、野村秋介は神にその死をささげたのである。

「すめらみこと いやさか」と彼が三回唱えたとき、彼がそこに呼び出したのは、日本の神々の遠い子孫であられると同時に、自らも現御神(あきつみかみ)であられる天皇陛下であつた。そしてそのとき、たとへその一瞬のことではあれ、わが国の今上陛下は(「人間宣言」が何と言はうと、日本国憲法が何と言はうと)ふたたび現御神となられたのである。

野村秋介氏の死を追悼することの意味はそこにある。と私は思ふ。そして、それ以外のところにはない、と思つてゐる。

(朝日新聞デジタル「長谷川三千子氏の追悼文全文」より 2014/02/05 21:03)

野村氏は1993年10月、週刊朝日の掲載内容に抗議するために朝日新聞社を訪れ、朝日側の「おわび」を了承した後に自殺したとされる。

一方、菅義偉官房長官は5日の記者会見で、長谷川氏が書いた追悼文について「経営委員が自らの思想、信条を表現することは妨げられていない。放送法に違反するものではない」と述べ、問題ないとの認識を示した。

さらに菅長官は、政府が長谷川氏を経営委員に任命したことについて「わが国を代表する哲学者、評論家として活躍している。わが国の文化に精通しているとの評価の中で、政府が国会に(人事案を)提出した」と述べ、適正だったとの認識を強調した。

NHK経営委員の資格について、放送法31条は「公共の福祉に関し公正な判断をすることができ、広い経験と知識を有する者」と定めている。

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