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大雪、除雪追いつかず 孤立・通行止め多数

2014年02月18日 00時06分 JST | 更新 2014年02月18日 00時19分 JST
時事通信社

経験超える大雪、除雪追いつかず 孤立・通行止め多数

東日本を襲った記録的な大雪で、車の渋滞や立ち往生、集落の孤立が長時間続く事態が続発している。多くは、本来豪雪地帯ではない地域。経験を超える大雪への対応が、後手に回った。

通行止めが15日未明から続く群馬県と長野県を結ぶ国道18号の碓氷バイパス。17日になって除雪作業が進み、立ち往生していたバスやトラックが動き始めた。

東京からスノーボードに来た帰りに高速バスで動けなくなった大学生の白井美穂さん(19)は、車中や近くの公民館で3日間、寝泊まりした。「まさかこんな目に遭うとは。車で寝るのは体が痛くてしんどかった」

3日間通行止めになっていた中央自動車道は、17日午後11時にようやく開通した。

中日本高速によると、14日午後1時45分ごろから山梨県内の一部区間で通行止めとなり、順次拡大。15日未明までに東京から岐阜県までの最大288キロが通行止めに。

中日本は除雪車など約250台で除雪にあたったが、雪が多すぎて思うように動かせなかったという。積雪は最大で167センチを記録。「準備はしていたが、過去に例のないほどの大雪で対応しきれなかった」

東名高速では上下線ともに最大40キロ以上の大渋滞が起き、車が立ち往生した。大量の車が滞留したため除雪も思うように進まず、解消に時間がかかった。

中日本によると、14日夜、上りは静岡県裾野市の裾野インターチェンジ(IC)付近、下りは神奈川県山北町の都夫良野トンネル付近の斜度3~5%の上り坂で前に進めない車が出始めた。午後4時55分にはチェーン規制を出し、IC入り口などで告知していたが、冬タイヤを装着せずに本線に入った車がスリップしだした。

中日本は、大雪だった8日同様に除雪車やレッカー車など約150台、作業員約400人を投入して除雪にあたったが、通行止めにして新たな車の流入を防ぐ措置は上りが15日午前1時、下りが同3時となり、渋滞の列が伸び続けた。最終的に上下線合わせて約2千台が雪に囲まれ、すべての車を現場から出すのに丸1日以上かかった。

通行止めにするまで時間がかかったことについて、中日本は「大動脈なので出来るだけ通行止めは避けたかったが、その後もさらに降雪で路面の状況が悪化しそうとの予想もあり、やむなく判断した」という。

■合宿82人孤立・室内で防寒着

14日夜から17人が取り残された埼玉県秩父市のトンネル付近。17日、17人全員が県警のヘリコプターで救い出された。

市内で働く運転手山中亨彦(みちひこ)さん(68)と三義(みつよし)さん(65)の兄弟は、雪崩に巻き込まれて60時間近く、空腹と寒さに耐えた。

2人は14日夕、群馬県境を軽自動車と10トントラックで出発。亨彦さんの軽自動車は数キロ走ったところで雪で動けなくなった。前後に雪崩も起きた。道路脇の川を腰まで水につかって200メートルほど歩き、トンネルに避難。「近くにあった板に持っていたライターで火をつけて、暖を取った」

16日午後、県警ヘリが投下した物資を発見し、ようやく寝袋で眠れた。

亨彦さんの後ろを走っていた弟の三義さんは1時間ごとにエンジンを掛けて運転席で暖を取った。持っていた眠気覚ましのガム15枚とあめ玉8個で2日余りをしのいだ。救助されて口にしたのは、ソーセージとチューブ入りゼリー。「うれしくて涙が出る」

山梨県富士河口湖町では、精進湖湖畔の精進レークホテルで合宿中の慶応大生ら82人が孤立した。ホテルへ続く道は17日午後8時時点で、依然、全面通行止め。孤立が続く。

雪は15日朝には150センチほどに。頼りはスコップ5本のみ。学生たちは交代で幅50センチの道を約600メートル掘り進め、近くのコンビニエンスストアに飲料水などを購入しに向かった。

ホテルは停電、水道やプロパンガスも止まった。その夜はろうそく1本で過ごした。付近の最低気温は零下4・3度に達した。ストーブも使えず冷え込む中、毛布にくるまってしのいだという。

同大2年の間瀬由紀乃さん(20)は「みんな、落ち込んだり、疲れがたまったりしている。先が見通せずつらい」と話した。

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(朝日新聞社提供) 


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