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「ベビーカーマーク」国交省が作成  車内でも使用可能に 畳む呼びかけはNG

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国土交通省は3月26日、交通機関などでベビーカーを利用しやすくするため、「ベビーカーマーク」のデザインを決定したと発表した。電車やバスの中でも、ベビーカーを折り畳まずに使うことができることを意味する。

また電車などでベビーカーを折り畳む呼びかけは、混雑時も含めて「原則なし」とし、周囲の人や施設に対しても、使用者に対する配慮を呼びかけるとした。

■決定したベビーカーマーク
baby baggy mark
エスカレーターなど、ベビーカーを畳まずに利用することが適切ではない場所には、禁止を表すマークを表示

■ベビーカーの利用には寛容だが、使用者へのマナー向上など不満の声も

国土交通省は、2013年6月から有識者などで検討会を開き、ベビーカーの利用に関する利用のあり方について議論を行ってきた。

検討会では、ベビーカー使用者だけでなく、周囲の人や施設・事業者側の意見も把握。公共交通機関等におけるベビーカー利用に係る現状と課題をまとめたところ、電車にベビーカー連れが乗車してくることに対しては、7割近くの人が「迷惑ではない」と回答するなど寛容であることがわかった。

一方、ベビーカー使用者のマナー向上などに対しては、6割近くが不満を持っていることもわかった。不満の内容として多かったのは「車両内が大変混雑している時の利用」(36.8%)、「子どもをほったらかしにしている」(33.6%)、「子どもが乗っていないのにベビーカーを広げたまま乗車」(31.4%)というものだった。

■「畳んで」のお願いは「原則なし」に

電車等にベビーカーを折りたたまず乗車することの賛否については、「賛成」と「やや賛成」という回答が8割以上を占めた。

検討会ではベビーカーなどを畳むよう指示するマークを作成すべきかも検討されたが、ベビーカー使用者は子どもの荷物などを抱えており、ベビーカーを畳んで子供を抱っこすることは現実的に困難な場合が多いことや、無理矢理畳んで子供を抱っこした場合、体勢が不安定となり転倒などの危険があるため、子どもの安全性の観点からも問題があるとされた。

また、ベビーカーの後ろの荷物が重すぎて、子供を抱え上げた際にベビーカーが後ろに転倒するなどの、事故も起こっていた。

これらを踏まえて議論を行った結果、小型のバス車両などの畳まず乗車することが困難な場合を除き、原則として、ベビーカーを畳むことに関する呼びかけは行わないことが決まった。

■混雑時も「畳んで」お願いはしない

混雑時のベビーカー利用については、「畳んで乗るべき」との意見も出ていた。ベビーカー使用者も混雑時には気を使っており、平日昼間の電車内であればベビーカーを畳まずそのまま乗るという人が76%だったが、混雑時は抱っこ紐のみの利用が42%と最も多く、「畳む」が26%、「混雑時は電車に乗らない」が23%、「畳まないでそのまま乗る」のは8%のみとなっていた。

baggy cart

検討会でも、混雑時のベビーカー利用は、周囲で立っている人がベビーカーに倒れ込む危険性などの指摘があった。しかし、折り畳むことを一律に求めるのは子供の安全面で困難であり、むしろそのことを周囲の方に訴えかけることが重要であること、また、仮に混雑時に折り畳むことを求めるとしてもその基準を設けることは難しいということがあり、ベビーカー使用者に周囲の方への接触などに気をつけるよう求めていくこととした。

■持ち込めるベビーカーサイズに注意

交通事業者からは「ベビーカーであればいかなる大きさであっても、折りたたまない等無条件に鉄道に乗車できるというものではない」という意見もでた。

交通事業各社では、無料で車内に持ち込める手回り品のサイズが規定されており、例えばJR東日本では「携帯できる荷物で、タテ・ヨコ・高さの合計が250センチ(長さは2メートルまで)以内で、重さが30キロ以内のものを2個まで」となっており、車いすに関する持ち込み規定もある。そのため事業者からは、「サイズに一定の基準が設けられていることに言及してほしい」という発言もあった。

交通事業各社では現在、二人乗りのベビーカーをどのように扱うかなど、課題がある状況だという。

このため、車内への持ち込み可能なサイズを超える場合や、走行環境が厳しい区間を走行するバスの場合などでは、畳まずに乗車することができない場合もあることが認められた。

検討会では、こうしたベビーカーの利用への理解について、周囲の人に配慮を求めるポスターやチラシを作製。ベビーカーの周りの人には、エレベーターが無いような場所ではベビーカーの使用者をできるだけ手助けするよう呼びかけている。今後、電車やバスの車内で掲載されるほか、駅などで掲載が行われる。

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