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北朝鮮・開城工業団地の労働者がチョコパイを拒否する理由とは(画像集)

2014年06月22日 14時56分 JST | 更新 2014年06月22日 14時56分 JST
Pool via Getty Images
KAESONG, NORTH KOREA - DECEMBER 19: North Korean employees work at the assembly line of the factory of South Korean company at the Kaesong industrial complex on December 19, 2013 in Kaesong, North Korea. North Korea agreed on this rare cross-border trip of about 30 foreign officials and financial experts proposed by South Korea as the South Korean government watches on Pyongyang following the execution of leader Kim Jong-Un's uncle, Jang Song-Thaek. The Kaesong Industrial Complex was re-opened in September after a five-month closure caused by military tensions. (Photo by Park Jin-Hee-Pool/Getty Images)

北朝鮮南西部の都市・開城(ケソン)の「開城工業団地」が6月30日で開設10年を迎える。韓国企業が、北朝鮮の労働者を比較的安価な賃金で雇用する事業は、政治の波に何度か翻弄されながらも、南北の経済協力のモデルとして生きながらえている。

聯合ニュースによると、開城工業団地は2004年6月30日に開設された。現在は125の韓国企業が入居し、約5万2千人の北朝鮮労働者が働いている。

当初は3段階にわたって66.1平方kmの敷地を開発する計画だったが、2008年の李明博大統領就任後、南北関係が悪化したことにともない、1期の約3.3平方kmが開発されただけだ。

2013年には北朝鮮側が一方的に開城工業団地の閉鎖を通告し、韓国企業関係者が一時撤退する騒ぎにもなった。

北朝鮮・開城工業団地

チョコパイ拒否、背景に横流し?

開城工業団地の事業者は、1人当たり最低70.35ドル(2014年5月以降)の月給を支払うほか、夜勤などに就いた労働者に現物支給もしている。多くは菓子「チョコパイ」を、1日の夜勤で1人あたり10個程度受け取るのが一般的なようだ。北朝鮮の労働者は、これを北朝鮮国内の市場などで転売して現金に換金し、給料の足しにしているとみられる。

しかし聯合ニュースの別の記事によると、5月中旬からチョコパイの受け取り拒否の動きが出ているという。ある事業所の代表者は「チョコパイの代わりに肉や飯がいいと、職場長が伝えてきた」といい、別の代表者も「業者ごとに状況は違うだろうが、北朝鮮の職場長の要求で6月からチョコパイを支給していない」と話した。ドルを要求された事例もあるようだが、無理な要求はしていないようだという。

理由は正確にはわからないが、南北関係の悪化や、北朝鮮内部の統制強化などによるとみられる。

韓国からの対北人道支援の窓口となる北朝鮮の「民族和解協議会」は4月28日付の書簡で、韓国の対北朝鮮政策に不満を表明し「事前合意なく渡された物品は受け取らない」と宣言したことがある。韓国製のチョコパイが続々とヤミ市場などに横流しされ、取引されている現状を憂慮した可能性もある。

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