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【原爆の日】広島カープ戦のテレビ欄に胸が熱くなる

2014年08月06日 15時16分 JST | 更新 2014年08月08日 15時46分 JST

広島市に原爆投下された69年目の8月6日、中国新聞のテレビ欄がネット上で「感動した」「素晴らしい」と絶賛する声が多数出ている。午後7時からの広島東洋カープ VS 中日ドラゴンズ戦を報じる部分に次のような仕掛けがあったからだ。

中国新聞は広島県の地元紙、明治25年に創刊した。発行元の中国新聞社の本社ビルは爆心地から1.5kmの地点にあったため、壊滅的な打撃を受けた。爆発と同時に本社ビルの窓ガラスは全て吹っ飛び、まもなく外壁を残して焼失したという。

出勤途上や、本社社屋内で亡くなった者は、幹部・中堅社員合計107 名にのぼり、残存社員の多くも重軽傷を負った。社屋は、外壁のみをとどめるにすぎず、輪転機を含めた設備機材もことごとく焼失した。中国新聞社は、温品(編註:ぬくしな)に疎開していた輪転機一台と付属資材からはじめなければならなかった。原爆により、中国新聞社も壊滅的な打撃を受けたのである。

(小池聖一「中国新聞・中国新聞社の戦前と戦後」)

中国新聞の公式サイトによると、原爆投下で亡くなった社員は総計113人。生き残った社員は当時の社長宅に集まり、他県の新聞社の支援のもとに原爆投下の3日後の8月9日には新聞の発行を再開したという。被爆を乗り越えて不死鳥のように蘇った新聞の言葉だと思うと、「平和に感謝」というありふれたフレーズも心に深く響いてくる。

【UPDATE】今回のテレビ欄は中国新聞だけではなく、広島地方の各紙に同じものが掲載されていたとwithnewsが報じた。この放送を行う地元のテレビ局「中国放送」の担当者が「平和だからこそ、みんなでカープを応援できる。そんな喜びを、ファンの目線で伝えたかったです」と考案したものだという。(2014/08/06 17:53)

【訂正】タイトルが「【原爆の日】113人の社員を失った中国新聞のテレビ欄に胸が熱くなる」となっていましたが、テレビ欄の文面を考案したのは中国新聞ではなく中国放送だということが上記の通り、明らかになりました。そのため、「【原爆の日】広島カープ戦のテレビ欄に胸が熱くなる」に訂正します。(2014/08/08 15:27)

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