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モルジブの無人島とビキニ。しかし、それはゴミでできている(画像)

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わずか15メートルほどビーチを歩いただけで集められたゴミやペットボトルの前に立つティールさん

「女性版インディ・ジョーンズ」の別名で知られるアメリカ人サーファーのアリソン・ティールさんは2013年、モルジブの無人島で21日間のサバイバルに挑んだ。

食料も水も持たない男女が、一糸まとわぬ姿からスタートしてサバイバルに挑戦する、ディスカバリーチャンネルのリアリティ番組「Naked and Afraid」シリーズ(日本語タイトルは「The Naked」、日本では10月16日から放送開始)の「エピソード3」での挑戦だった。

世界中の視聴者は、焼けつくような太陽の中、ヤシの葉で作った帽子をかぶり、ココナッツジュースを飲んで生き延びようとする彼女の姿を見守っていたが、本人はそのとき、まったく別の問題意識を持っていた。

ティールさんは、小さな島のいたる所に打ち上げられているプラスチックのゴミの量を目にしてショックを受けていたのだ。実際彼女は、そうしたゴミを使っていかだを製作し、人の住む島まで漕いで戻って、番組のチャレンジで勝利した。

「(島に)戻らなければならない、と自分に言い聞かせました」。ハフポストUS版に寄せたメールで、ティールさんは語る。「1カ月近く生き延びるにあたって支えてくれたその島のために何かできないかと思ったのです」

ティールさんは2014年の夏、写真家サラ・リー氏と、オーストラリア人の映画監督マーク・ティップル氏を伴って島に戻った。40分間のリアリティ番組中では放送されなかった実情を世界に見せるためだ。

今回ティールさんがモルジブに戻ったのは、自身のオンライン動画番組シリーズ「Alison’s Adventures(アリソンの冒険)」を撮影するためだ。目指すは、島の清掃と、プラスチックゴミによる環境汚染についての意識向上だ。

ティールさんは無人島に再び戻ったときのことをこう語る。「まるで、故郷に帰ったらゴミでいっぱいになっていたような感じでした。足を一歩踏み出すたびにペットボトルが落ちているのです。わたしがリアリティ番組撮影で滞在していた時より、100万倍もひどくなっていました。あの頃だってすでにひどい状態だったのですが」

ティールさんは、リアリティ番組の撮影開始前に、2つの村の人たちが総出で丸1週間かけて、その小さな無人島の清掃を行なっていたことを知った。そこで、再び島に戻った際には地元の人に協力を呼びかけ、ビーチのゴミ拾いを開催した。



ティールさんと撮影クルーは、モルジブ政府の許可を得て、モルジブのティラフシ島、別名「ゴミの島」も取材した。

モルジブの首都マレから船で30分の距離にあるティラフシ島は人工島(もともとは環礁)で、同国の主要なゴミ埋め立て地のひとつだ。毎日300から400トンものゴミが、この島に捨てられている(ゴミの焼却も行われている。リンク先記事によると、マレの住民が1日に出すゴミの量はひとり平均2.8キログラム、観光客はひとり7.2キログラムにのぼるという)。





「わたしはティラフシ島を、世界的な問題のひとつとして選びました。これはモルジブだけの問題ではないのです。それにモルジブはいまでも、とても美しいところです」と、ティールさんはハフポストUS版に語る。

一連の写真でティールさんが身につけているピンク色のビキニは、プラスチックをリサイクルして糸に作り替える企業「Repreve」が作ったものだ。抱えているピンクのサーフボードも、再生発泡スチロールからできている。

「無駄なプラスチックの製造を止められれば一番いいけれど、すぐには無理でしょう」と、ティールさんは言う。「だからわたしはモルジブに戻りました。世界にはどれだけのプラスチックが存在するのか、“ゴミの島”をどうやったらポジティブなものに変えられるのかを伝えたかったのです」



ティールさんは、今回のモルジブ再訪を「Alison’s Adventures」の動画としてまとめるつもりだという。公開は来年の予定だ(以下の動画はその予告編)。

[Carla Herreria(English) 日本語版:遠藤康子、合原弘子/ガリレオ]

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Alison Teal
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