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iPhoneのサプライヤーでは子供たちが働いていた Appleの言い分は

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IPHONE GIRL CHINA
BBC
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BBCは12月18日、Appleの関連企業で、劣悪な労働状況が存在していると報じた。iPhone部品をつくっている中国の工場では、労働者が長時間労働を強いられ、組立ラインで寝てしまうほどだ。iPhoneの材料を精製するインドネシアのスズ鉱山では、12歳の子供が泥沼の中を働いていた。

■休みなく長時間労働

この取材を行うために、BBCは記者をAppleが部品や原材料を調達している企業の工場に潜入させた。中国の部品工場で働いた記者の一人は、休暇を繰り返し訴えたにもかかわらず、18日間連続で働かなければならなかったという。

また、別の記者は最長では1日に16時間働く日もあったと話した。この記者は「いったん寮に戻ると、もう何もしたくなくなった。いくら空腹でも、食べるために起き上がるのが嫌だった。少しでも横になって休みたい。ただそれだけだった。ストレスで、夜は眠れなくなってしまった」と、述べた。

報告された動画には、Appleの協力企業、ペガトロン社の中国工場の様子も含まれている。そこには、組み立てラインで寝ている労働者の姿もあった。「寝るなら、機械に寄りかからないように」と注意を促す人の姿も映っている。記者によると、工場の床で眠る労働者は、日常的に見られるという。

iphone worker

Appleは、この番組のためのBBCの取材には応じなかった。しかし文章で、「Appleほど公正で安全な労働環境を確保している企業は、他にはないと考えている。サプライヤーと共に改善に取り組んでおり、継続的な改善がみられる。しかし、まだ完全ではないことも承知している」とコメントした。

Appleは労働者が昼寝をするのは一般的なことだとしながらも、就業中に眠ってしまう状況が起きているかどうかの調査を行うとした。ペガトロンはBBCの報告が事実かどうかを確認したうえで、状況を改善する手だてをとると述べた。

■危険な状況で働く子供も

BBCは、iPhoneの材料を精製する、インドネシアのスズ鉱山で働く子供についても報じた。Appleは自社製品の原材料は、倫理的な方法で生産されたものを使用しているとしていたが、それが守られていないことが明らかになった。

この鉱山では、砂や泥の壁が崩れて生き埋めになる危険性があるにも関わらず、子供が手でスズ鉱石を採掘していた。12歳のリアントさんは、20メートルを超える砂の壁のふもとで、父とともに働いていた。

ビジネス・インサイダーによると、番組では土砂崩れに巻き込まれて生き埋めになった労働者についても報じられたという。遺体は機械によって掘り起こされたが、体中の骨が折れ、口には大量の土砂が詰まっていた。

リアントさんは「土砂崩れが怖いです。地面が上から底まで崩れる。そんなことが起こるかもしれない」と心配した。

raint 12

Appleの担当者によると、鉱山は大規模な者から小規模なものまで幅広く存在するという。インドネシアには何千という中間業者が存在しており、流通は複雑になっている。「どこが違法で、どこが合法かを、我々は知るすべがない」と、担当者は言う。そして、次のように続けた。

「Appleが一方的に、インドネシアからのスズの購入を拒否することが、最も簡単な方法です。批難から会社を守ることもできるでしょう。

しかし、その方法は怠惰であり、卑怯です。状況はまったく改善しないでしょう。

Appleはここに残ることを選びます。状況の改善を推進し、かかわり続けることを選びます」

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