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アンジェリーナ・ジョリー、ダーイシュ(イスラム国)に迫害された女性の苦しみを短編動画で訴える

2015年02月13日 00時50分 JST | 更新 2015年02月13日 00時54分 JST
SAFIN HAMED via Getty Images
US actress and UNHCR ambassador Angelina Jolie delivers a speech during a visit to a camp for displaced Iraqis in Khanke, a few kilometres (miles) from the Turkish border in Iraq's Dohuk province, on January 25, 2015. Run by authorities from the three-province autonomous Kurdish region of north Iraq with the help of the United Nations refugee agency, the UNHCR, Khanke aims to house 18,000 people, said the agency's Liena Veide. AFP PHOTO/SAFIN HAMED (Photo credit should read SAFIN HAMED/AFP/Getty Images)

イラクの少数民族でヤジディ教徒のアムーシャさん(58歳)が最後に娘の姿を見たのは、彼女がイスラム過激派組織「ダーイシュ(イスラム国)」の兵士に車で連れ去られるところだった。

アムーシャさんの住む村は、2014年にダーイシュの兵士によって襲撃された。男性たちは虐殺され、女性たちは一カ所に集められた。「兵士たちは若くて美しい女性をバスに押し込みました」。アムーシャさんはその時のことを振り返って話す。そして娘は、シリアのダーイシュ本拠地に連れていかれ、奴隷として売り飛ばされたのだろうと語った。

このアムーシャさんの話は、アンジェリーナ・ジョリーさんが制作した短編ドキュメンタリー2本のうちの1本に収められている。

女優・監督として活躍すると同時に、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の特使も務めるジョリーさんは、2015年1月にイラク北部ドホークにあるクルド人難民キャンプを訪問した際に2本のドキュメンタリーを制作。その2本が、英紙「ガーディアン」のウェブサイトで2月10日に公開された

今回のドキュメンタリーは、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスに、紛争地域での女性への暴力問題に取り組むための欧州初の学術センター「Centre on Women, Peace and Security」が設立されたのに合わせ公開された。ジョリーさんは難民キャンプ訪問後に、ロンドンでの設立セレモニーに出席し、スピーチをしている。

ジョリーさんが制作したドキュメンタリーでは、ダーイシュに拘束された女性たちや家族の体験が語られていて、ダーイシュによる虐殺を逃れるために故郷を追われた200万を超すイラクの人々が、どれほどの恐怖を耐え忍んだのかを感じ取ることができる。

2本目の動画では、妹のディルビアンちゃんとともに過激派に捕らわれたサブリーンさんの体験が語られている。

サブリーンさんは、ダーイシュ本拠地であるシリアのラッカに4カ月にわたって監禁され、過激派に拷問を受けた。彼女はいまでも悪夢にうなされているという。一方、妹のディルビアンちゃんは、過激派がサブリーンさんを拷問にかける姿を見るよう強制されたと話す。「止めてほしいって泣いて頼んだけど、聞いてもらえなかった」

動画では、姉妹が脱走して見ず知らずの人の好意で国境を越え、安全な場所にたどり着いたこと、別の場所で拘束されていた母親も脱走して、無事再会を果たしたこと、殺された父親に対する幼いディルビアンちゃんの思いなどが語られている。

ジョリーさんは、難民キャンプの訪問中、シリアとイラクで起きている紛争で家を追われた難民に対して支援を強化するよう、国際社会に強く訴えた

「多くの罪のない人々が、変化を続ける戦線から逃れるために何度も住居を追われています」とジョリーさんは語った。「今日ここで私が出会った人々には、国際社会が彼らと共にいるということを知ってもらう必要があります」

angelina jolie

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この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:遠藤康子/ガリレオ]

2014年 アンジェリーナ・ジョリー、レッドカーペットでの晴れ姿

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