ヘロインの過剰摂取で娘を失った父親、娘の死亡記事を執筆する

ヘロインの過剰摂取で娘を失った父親が、子供の略歴などを含む死亡記事を書いた。その目的は薬物依存の危険を強調し、同じ問題と闘っている人々の助けになることだ。
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ヘロインの過剰摂取で娘を失った父親が、子供の略歴などを含む死亡記事を書いた。その目的は薬物依存の危険を強調し、同じ問題と闘っている人々の助けになることだ。

亡くなった24歳のモリー・パークスは、4月16日に、職場の化粧室で、注射針を腕に刺した状態で発見された。

モリーはアメリカ・ニューハンプシャー州マンチェスターに住んでいたが、この数年間、薬物依存と闘っていた。彼女の父、トム・パークスがワシントン・ポストに語ったところによると、近年、彼女の状態は回復する方向に向かっていたという。

モリーは昨年、更生施設で3回治療を受けた後、ピザ配達の仕事を得た。彼女は週に55時間働き、生活は順調に立ち直りつつあるかに見えた。

「彼女は4月13日には一緒にいて、具合がよさそうでした」。父親はワシントン・ポストに語った。「しかしもちろん仕事は非常に厳しく、彼女はまた薬に負けてしまいました」

モリーが死亡した後、トム・パークスは悲痛で率直なメッセージをFacebookに投稿した。

「私の娘、モリー・パークスは彼女の短すぎる人生の中で多くの良い選択をしましたが、いくつかの悪い選択もしました。彼女は自分なりに薬物依存と闘おうとしましたが、昨夜、彼女の闘いは終わりました。レストランの化粧室でヘロインの針を突き刺した状態でした」と彼は記した。

「彼女の家族は皆、彼女が闘いに勝つことを助けようとしましたが、薬物依存から立ち直る道を示してあげることはできませんでした」

「もしあなたに、薬物依存と闘っている友達や親類がいるのであれば、支えるためできる限りのことをしてあげてください。娘がこの世で探し求めていた平和を、今は見つけられていることを願っています」と彼は付け加えた。

その後、トム・パークスは同様に率直な死亡記事を執筆することを決意し、ウェブ上にそれを投稿した。彼は自分の娘の話を共有することで他人の人生に触れたかったと、ワシントン・ポストに対し語った。

「1人でもこれを読んで、『これは私の身にも起こるかもしれない』と言って、止まってくれればと思いました。1つでも生命を救うことができればうれしいです」と彼は語った。「そうすれば、モリーの死が無駄でなかったことになります」

この記事によれば、モリー・パークスはハリー・ポッターが好きで、赤い口紅を好み、演劇やファッションを楽しんだという。彼女は「恐れを知らない」人柄で、「愛情深い娘で姉妹、孫娘」として描かれている。

記事全文は次のとおりだ。

モリー・アリス・パークス(享年24歳)は、近年はニューハンプシャー州マンチェスターに居住していたが、2015年4月16日、ヘロイン過剰摂取の結果マンチェスターで死去した。

彼女は1991年3月13日、メイン州ヨークでトムとパティ(ミショー)パークス夫妻の娘として生まれた。

モリーは2009年、オールド・オーチャード・ビーチ・ハイスクールを卒業し、薬物依存になるまで1年間サザン・メイン・コミュニティ大学に出席した。最近は、ニューハンプシャー州マンチェスターのポートランド・パイで配達員として雇用されていた。彼女は演劇やファッション、読書(特にハリー・ポッター)を楽しみ、恐れを知らない人柄とトレードマークの赤い口紅でいつまでも記憶に残るだろう。

モリーは人生の中で、薬物を試すなど多くの間違った判断をした。彼女はヘロイン依存と少なくとも5年間闘い、危うく命を落とすような過剰摂取も経験した。モリーの家族は本当に彼女を愛していて、彼女がヘロインの蔓延と闘う時にできる限りの支援を行った。ヘロインの蔓延は、彼女と同じ年齢層の人や家族にとって非常に有害なものになっている。

彼女は、次の者を残して逝った。両親であるトム・パークスと妻パット・ノーブル(ソコー在住)、パティ・ミショー・パークス(ニューハンプシャー州バーリン在住)、姉妹であるケーシー・パークス(オールドオーチャードビーチ在住)、義兄弟であるダスティンとディレイナ・ドニクール(ビドルフォード在住)、母方の祖父母であるリタとレイモンド・ミショー(ニューハンプシャー州バーリン在住)、父方の祖母であるルース・パークス(オールドオーチャードビーチ在住)、多くのおばやおじ、いとこ、甥、姪だ。

もしあなたに、薬物依存と闘っている、愛する人間がいるなら、モリーの家族はあなたに次のようにお願いする。手遅れになる前に、支援のためにできる限りのことを行い、リハビリテーションに導いてあげて欲しい。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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