あの人のことば

黒人と名乗った白人のドレザル氏、ニュース番組で語った心境とは

2015年06月17日 21時44分 JST

何年にもわたって自分の人種は黒人だと偽り、6月15日に全米黒人地位向上協会の支部長を辞任したレイチェル・ドレザル氏が、辞任翌日の16日にニュース番組「Today」に生出演し、インタビューに答えた。

彼女は番組ホストのマット・ラウアー氏に「自分は黒人である」とはっきり答え、5歳の時から自分は黒人だと思っていたと話した。「昔から、自画像を描くときは桃色でなくブラウンのクレヨンを使い、髪はブラックのカーリーヘアーにしていました」

一方で、ラウアー氏がドレザル氏に、彼女が16歳の時に撮影したブロンドストレートヘアーで青い瞳の写真を見せると、彼女は「この写真に写っている女性は、まわりからは白人だと思われるだろう」と話し、この写真を撮った頃は、自分が黒人だとは思っていなかったとも話した。

彼女の外見も時間とともに変化している。髪は何年もかけて黒くなり、ヘアスタイルも黒人女性風に変わり、白人的な特徴は消えていった。しかしドレザル氏は、自分が人を騙しているかのように思われているのは心外であり、「よく日光を浴びるが、パフォーマンスとして顔を黒くしているわけでは断じてない」と話す。

なぜ彼女は自分の人種を偽って黒人だと名乗ったのだろうか? 彼女は黒人として人種平等を訴える活動をし、成功をおさめてきた。そのため、彼女が黒人になったのは自分自身の活動を成功させ、黒人社会との繋がりを強めるためではないかと言われている。

もし白人女性として活動していても同じように成功できただろうかと尋ねられると、ドレザル氏は「そういう経験をする機会がなかったので、分かりません」と答えたが、もし全てをやり直すことができたらどうするかという質問に対しては「全く同じ選択をすると思う」と答えた。

「たしかにいくつかのインタビューで答えたことで、変えたいと思うことは少しあります。しかしこれまでの人生で選んできたことで今の私があるわけですから、人種も含めてこれまでの決断を否定するようなことはありません」とドレザル氏は答えている。

彼女が経歴を偽ってきたことは、ここ数日大きな話題となり議論を巻き起こしている。ドレザル氏はインタビューで、自分の父親はアルバート・ウィルキンソンという黒人男性だとさえ述べており、そのことについて聞かれると「彼とはノースアイダホで知り合って、それから家族のような付き合いをするようになりました。私の父はアルバート・ウィルキンソンです。誰もが父親になれる可能性はありますが、誰もがお父さんと呼べる関係になれるわけではありません」とラウアー氏に話している。

ドレザル氏の実の父親であるラリー・ドレザル氏はMSNBCのニュースに出演し、自分の娘が別の人間を父親だと言っているのを見るのはとても悲しいことだと語っている。「昔はパパと呼んでくれました。本当に辛いです」とラリー・ドレザル氏は話す。

彼女の実の両親と、義理の兄妹の何人かがドレザル氏が黒人だと名乗っていることに遺憾の意を表している一方、ドレザル氏は自分の2人の義理の息子は彼女のことを応援していると話す。息子たちは2人とも黒人だ。彼らもドレザル氏と一緒にスタジオを訪れていて、インタビューを見ていた。

「息子の一人に『お母さんは、人種的には人間で文化的には黒人だね』と言われました」とドレザルは語った。「彼らは、私が黒人だということを認め、支えてくれています。私たち三人はお互いを助け合う三銃士です」

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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