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性の恋愛ジレンマ:頭がいい女子に憧れるけど...(研究結果)

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Couple in a deep moment of a Confession | ViewApart via Getty Images
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学術的な研究内容はとても興味深いが、学術的な表現は難しく、内容を理解するのが困難なこともある。そこで今回は、恋愛に興味のあるすべての(非学術的な)人のために、ある研究を紹介しよう。

■背景

一般的には、多くの人が自分よりも社会的に成功している人と付き合いたいと思っている。自分よりももっと魅力的で、もっと成功していて、もっと頭のいい人の方がいいに決まっている。と頭では思うのだが……。男性は、自分よりも頭のいい女性とつき合うと考えただけで、気が重くなってしまうようなのだ。

ある調査によると、分析能力は男性の典型的な強みである。しかもパートナー探しの際に、優秀で競争力があることを重要視する男性にとって、知性の高い女性は、男性自身の強みである分析能力の優位性を脅かす存在として認識されてしまうという。

2006年に発表された研究によると、婚活パーティーなどでよく行われる、「スピードデーティング」(参加者の異性全員と5分程度ずつ会話する形式の場)で、男性のほとんどが、自分ほど頭が良いわけではないけれども知的な女性を魅力的だと感じた。実際にこの調査結果が、どれほど実際のシチュエーションにも当てはまるかは定かではないが、ひとつの疑問が残る。一般的な「男性は、頭のいい女性が好き」という定説は、男性が実際に、知的な女性を前にしたときに、どれほど本当だと言えるだろう。

ニューヨーク州立大学バッファロー校や、カリフォルニア・ルーセラン大学、テキサス大学オースティン校の研究グループは、この疑問について、研究の中で明らかにしている。まず、アンケートでは、86%の男性が、自分よりも頭のいい女性と付き合うことを「快く思う」と回答した。この研究グループは、合計6回にわたる実験により、この主張が正しいか実証した

■設定

研究グループは、第1回目の実験として、105人の男子学生を集め、ある女性が自分たちよりも試験で点数が良かったと仮定するシナリオを読ませた(が、女性には直接会っていない)。そして、その女性が恋人候補としてどのくらい望ましいかを評価するよう尋ねた。

次に、第2回目の実験として151人の男子学生を集めた。そして知能テストを受けてもらい、その後、実際に会うとしたら、自分自身よりも知能テストの結果が良かった女性と悪かった女性、どちらがいいかを尋ねた。

両方の実験からは、このように頭の中で、相手の女性像を思い描くだけの状況では、男性は自分よりも頭の良い女性により興味を示し、付き合ってみたいとさえ考えていたことがわかった。

そこで、第3回目と第4回目の実験では、男性に知能テストの結果が自分よりも良かった女性と悪かった女性、それぞれと実際に会ってもらった。被験者の男性が、実際に女性と顔を合わせ、女性の隣に着席したまま知能テストを受け、その場でテスト結果を双方に聞こえるよう発表した。

その後、男性はイスを移動して、相手の女性と対面して座るよう促され、お互いの第一印象について、とくに相手のことをどのくらい魅力的で、恋人にするのに好ましいと感じたかについてアンケートに回答した。また、男性が相手の女性をどのくらい魅力的に感じているかの目安として、イスを移動した際の相手との距離の取りかたにも注目した。

自分よりも知能テストの結果が良かった女性に対し、男性はより離れた場所に座った。またその際、男性は相手の女性を、自分よりも知能テストの結果が悪かった女性と比べ魅力的ではなく、付き合いたいと感じないと評価する傾向を示した。

第5回目と第6回目の実験では、より繊細なところに踏み込んで、自分自身の男性らしさについて男性がどう評価するかを解明した。第5回目の実験で、まず男性は、隣の部屋に女性がいると伝えられた。また、一部の男性は、女性と向かい合って座るよう伝えられた。そして被験者の男性と女性は、まず自分たちの名前や恋人の有無、年齢、学年などの基本情報について話した。

その後、ふたりは隣に着席したまま知能テストを受けた。その場で双方に聞こえるように、(実際の結果に関わらず、研究グループが決めた)女性の点数が男性よりも良かったか、悪かったかが伝えられた。最後に、被験者の男性はアンケートに回答し、自分の男性らしさについてどう感じているか、相手の女性にどれほど恋愛の感情を抱いたかについて記入した。

第6回目の実験では、第5回目と同様に行われたが、実験の最初にだけ数分間、直接男性を女性に対面させた(けれど会話などのコミュニケーションは禁止した)。

■研究結果

第5回目と第6回目の実験からわかったのは、男性は、自分よりも頭のいい女性と実際に顔を合わせる場合、その女性をあまり魅力的ではないと感じ、付き合いたいという興味も薄いということだ。しかし、第5回目の実験のように、女性が目の前ではなく隣の部屋にいるなど「心理的隔たり」がある場合、女性の知能テストの結果は、その女性に対する好意に影響しなかった。実際、直接会ったことがない場合、自分よりも頭が良いとされる女性に対しても、男性は強い興味は示さなかった。

研究結果をまとめると、男性は、会ったことのない頭の良い女性には憧れるが、実際に目の前にいる、生身の頭の良い女性に対しては乗り気でないということだ。

また、男性は、自分よりも頭の良い女性を前にすると、一度も顔を合わせていないときと比べ、自分自身をあまり男らしくないと感じるようだ。

つまり、この研究結果は、恋愛や結婚が難しい理由のひとつを浮かび上がらせる。

わたしたちは、自分ではわかっているつもりでも、自分自身が望んでいることを本当は知らないのだ。

これは、そのことを裏付けるただの一例に過ぎない。

いくら男性が、頭の良い女性が好きだといい張っても、実際には、自分の知性を脅かすほど頭の良い女性が好きなわけではない。研究グループが指摘するのは、今回の研究からわかることは、不安から自分を守ろうとするとき、恋人候補に求めるタイプの優先順位がひっくり返ることがあるということだ。いいかえれば、頭の良い女性は嫌だと言う男性は、自分の男らしさという、もろいエゴを守ろうとしているだけなのかもしれない。

もちろんこの研究結果から、すべての男性が頭の良い女性を怖がっていると言えるわけではない。この研究は、自分への自信と、異性への関心が複雑に絡まり合っているという、ジェンダー論の一部を支持したに過ぎない。実社会に活かすためには、さらなる研究を続ける必要がある。

とはいえ、頭の良い女性が怖いと思う男性は、なぜ自分がそう感じるのか、考えてみてもいいのではないだろうか。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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