GReeeeNリーダー、被災直後の福島で医療活動「自分の中で音楽を見失った」【東日本大震災5年】

メンバー4人全員が歯科医師で、福島県で誕生したGReeeeN。これまでは音楽活動と歯科医師の仕事を両立するため、顔を出さず、メディアの取材を受けることもなかった。
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4人組ボーカルグループのGReeeeNのリーダー・HIDEが、結成後、初めてメディアの取材を受け、5年前の東日本大震災、そして福島第一原発事故にかかわる自身の経験を初告白することがわかった。あす3日放送のTBS系『NEWS23』(後10:54)で放送予定。

メンバー4人全員が歯科医師で、福島県で誕生したGReeeeN。これまで音楽活動と歯科医師の仕事を両立するため、顔を出さず、メディアの取材を受けることもなかったが、震災から5年が経ち、福島の被災地で経験した事実を知ってほしいという思いから、顔出しなしで取材に応じた。

当時、福島第一原発の20キロ圏内から放射能を浴びた多くの遺体を見つけ出し、家族のもとに帰したい、その思いで自らの被ばくを恐れず作業を続けた警察官、自衛隊、そして医師たちがいた。その中に歯科医師の一人として、HIDEもいたという。

「そのときみんな必死でしたからね、警察官の方も自衛官の方も…この方を家族に会わせるんだと」と当時を振り返ったHIDE。今回のインタビューでは、「すごい衝撃があったので、いつもだったら頭の中で音楽のメロディーを探すんですけど、思いつかなくなったというか、自分の中で音楽を見失ったというか、必要なんだろうかとか」「(亡くなられた方々が)ご遺族の方にお会いできるお手伝いをできたのは、歯科医師になってよかったなって本当に思えた瞬間でした」などと被災地を歩き、思いを初告白する。

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