これが女の子の日常。フランスのイラストに共感の声(画像)

テーマは「隠れてやることや、恥ずかしくて人には言えないこと」。

「女の子のありのままの姿を描きたいだけなんです」。そう語るアーティストのセシル・ドルミューtumblrInstagramは、風変わりなイラストやGIF画像であふれている。

下着姿の女性がムダ毛を剃ったり、男性を釣り上げたり、自撮りしたり、地下鉄の車内で痴漢を撃退したり......。「多くのイラストは、女性を勇気付けるものです。私が表現したいのは、普段見過ごしがちな女性たちの側面。つまり、女性の強さは、弱さ同様に素晴らしいものだということです」と、フランス人のイラストレーター兼グラフィック・デザイナーであるドルミューはハフポストUS版に語った。

女性の体を肯定的にとらえた作品がある一方で、セクハラなどのトピックも扱っている。イラストはユーモラスながらも重要な問題を分かりやすく描き出していて、それが作品が受け入れられる理由だと彼女は話す。

「セクハラなどについて取り上げるのは、とても意味のあることです。公共の交通機関で不愉快な体験を一度もしたことのない女性は、残念ながらいないのではないでしょうか? ファンの多くは、イラストに共感できると言ってくれます。それは、私たちがこういった問題に関してもっと声を上げ、解決する必要があるという証です」とドルミューは述べた。

ドルミューのイラストのテーマは「これまで十分に表現されてこなかったものを表現する」だ。それには、完璧なアイライナーをひこうとして失敗するといった小さいことから、どうやって男性からの誘いにOKを出すかといった大きなことまで、さまざまなトピックが含まれる。

「あまり脚光を浴びないことや、隠れてやること、それに恥ずかしくて人には言えないことなどが、私の取り組みたいテーマです」と彼女は述べた。

ドルミューは、人前で話すのがタブーだと思われているトピックが、実はそうではないと気付いてもらうことで、女性を勇気付けられると考えている。「女性たちに気付いて欲しいのは、私たちはみな、時々どうしようもないことをしてしまうけれど、それは全く問題ないということです。自信をなくしたり、問題を抱えたりしている人はたくさんいます。あなたはひとりぼっちじゃない。大切なのは、それを誰かに話し、共有し、笑い飛ばす方法をみつけること。ありのままの自分で十分に素敵なんですから」とドルミューは述べる。

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。