丸川珠代担当相、川内原発「停止させる必要ない」 なぜ?【熊本地震】

「現在のところ、原子力規制委員会は停止させる必要はないと判断している」

丸川珠代・原子力防災担当相は4月16日、熊本地震の非常災害対策本部会議で、稼働中の九州電力川内原子力発電所について「現在のところ、原子力規制委員会は停止させる必要はないと判断している」と報告した。観測された地震動が、自動停止させる基準値を下回っていることが理由。時事ドットコムなどが報じた。

原発では、周辺の活断層などで起こりうる大地震を想定して、地盤の状態を加味し、原発直下の最大の揺れ「基準地震動」を見積もる。これをもとに原子炉、建屋、配管などの構造や強度を決めるが、川内原発では620ガルと想定されている。

朝日新聞デジタルによると、丸川氏はこの日の会議で、「今回の地震で川内原発において観測された地震動は最大で12.6ガルとなっている」とコメント。さらに、「同発電所は新規制基準への適合性審査で620ガルの地震動を受けたとしても、安全上重要な機能は確保されることを確認している」と述べた。

また、菅義偉官房長官も同日午前の会見で、「現状において心配はないと思っている」と話した

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熊本で震度7(2016年4月22日更新)

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