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リオオリンピックの「男性至上主義的な報道」に非難の声が殺到

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katinka hosszu
ハンガリーのカティンカ・ホッスー

リオオリンピックでは、スポーツ報道の男性至上主義的な、女性に対する差別が未だ残っていることが垣間見える。アメリカのテレビ局NBCと、シカゴ・トリビューン紙でそうしたケースが発生している。

NBCのスポーツキャスター、ダン・ヒックスがその火付け役となった。6日の競泳女子400m個人メドレー決勝で、ハンガリーのカティンカ・ホッスーが世界記録を2秒以上更新する4分26秒36で優勝した。ダン・ヒックスは、ホッスーよりも、彼女の夫で元競泳選手のシェーン・テュサップの功績を讃えた。ホッスーのコーチでもあるテュサップにカメラが回った時、ヒックスは「こちらが記録更新をもたらした立役者の男性です」と発言した。

ツイッターユーザーたちがこの発言に反応した。

テュサップがホッスーのコーチなのはわかるけど、立役者、って言葉を使わなくても2人の関係はわかるでしょ。その言葉をやたらと口にしてはダメだ。

「妻を完璧に新しい競泳選手に生まれ変わらせた立役者の登場です...」、NBCよ、本気か?

AP通信によると、ヒックスは7日、発言の真意について「テレビの生放送では、後から振り返って別の言い方をすればよかったと思う時がよくある」、と釈明した。

「カティンカのニュースをきちんと報道するために、夫のシェーンを賞賛をしないのは考えられない。私はそれをしようとしていたんです」

シカゴ・トリビューン紙は、射撃女子トラップで銅メダルを獲得したコーリー・コグデル・アンレインの記事ツイートで非難の的となった。ツイートは、彼女その人よりも、彼女の夫でNFLプレーヤーで地元シカゴ・ベアーズのミッチ・アンレインの経歴を重視した内容だったからだ。

ベアーズのラインマンの妻、リオオリンピックで、今日銅メダリストに輝く。

トリビューン紙の新聞記事もほとんど変わりなかった。見出しは、「コーリー・コグデル、ベアーズのラインマン、ミッチ・アンレインの妻がリオで銅メダル獲得」。アンレインの成績にだけ触れ、競技名を報道していない。さらには、彼女がオリンピックでメダルを獲得したのは2回目で、今回が3回目のオリンピック出場だった事実も取り上げていない。

同紙は、記事の後半で内容を脱線させて彼女の夫について触れ、ミッチがシカゴ・ベアーズで2期目のシーズンを迎えているにもかかわらず、「彼女の付き添いのため、リオの選手村から逃げられない」と報じている。

またしても、ツイッターのユーザーたちが怒りをあらわにした。

コーリー・コグデル。彼女の名前はコーリー・コグデルですよ、シカゴ・トリビューン。オリンピックのトラップ射撃の銅メダルを取った人ですよ。

一部の人々は、同紙がニュースをローカル化しようとしただけだと擁護した。ベアーズとのつながりがなければ、おそらくトリビューン紙はコグデル・アンレインのオリンピックでの活躍を報道しなかっただろう。

また、NBCは7日体操女子の報道で、女性差別的な発言をしたとして非難された。チームアメリカのメンバーが予選を圧倒的な強さで通過し、笑ったりおしゃべりしている姿をカメラが捉えた後、まだ特定はされていないが、コメンテーターが「ショッピングモールの真ん中に立っているのと同じ」に見える、と発言した。

NBCのアナウンサー、違うよ。女子体操選手たちは「ショッピングモールの真ん中に立っているのと同じ」には見えない。彼女たちはオリンピックにいる。

NBCはこのアクシデントについてコメントしていないが、ケンブリッジ大学出版局が発表した研究結果によると、スポーツ報道で、男性選手は競技内容そのものについて触れられる割合が女性の3倍だという。一方で女性はスポーツとは関係のない、年齢とか、結婚しているかどうかとか、容姿についての話が多い。

ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。

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リオ五輪に臨む体操女子
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