池上彰氏、NHK先輩の橋本大二郎氏を容赦なくいじる「あれは装っていますね」

ジャーナリストの池上彰氏が、NHK先輩の橋本大二郎氏と共演。“ブラック池上”の顔を覗かせた。
時事通信社

池上彰氏、NHK時代の先輩相手に“ブラック池上”発動

ジャーナリストの池上彰氏がさまざまなニュースをわかりやすく解説するテレビ朝日系『池上彰のニュースそうだったのか!!』の夏休み3時間スペシャルが20日(後7:54~11:06)に放送される。今回は、同局の『ワイド!スクランブル』で司会を務める橋本大二郎氏が番組初出演。池上氏と橋本氏はともにNHK出身で、1年後輩の池上氏は「やりにくいですね~」と口にしながらも、収録を終えてみれば、「楽しかったです! 先輩をいじることもできましたしね」と“ブラック池上”の顔を覗かせていた。

NHKでは社会部の記者として、「2年間ご一緒しましたが、(橋本氏は)すごく厳しかった」と池上氏。原稿の書き方を厳しく叩き込まれたといい、「私が原稿を書くと、『論理的につながらない』、『あいまいだ』、『要するにどういうことだ』と、ギリギリ詰められる。原稿の書き方は本当にしごかれました。もちろん、そのおかげで成長できたと思っています」。

これまで、池上氏が『ワイドスクランブル』に出演することはあっても、自身の番組に橋本氏を迎えるのは今回が初めて。冒頭の日本語を取り上げるコーナーでさっそく池上氏は「大二郎さん一番の得意分野。私がわからないことは、大二郎さんに丸投げします」とにこやかに先制口撃。かつての後輩にイジられ、「まさか、こんな日が来るとは…」とぼやくも好々爺然としている橋本氏に「いまはすっかりいいおじいちゃん風ですが、あれは装っていますね」と池上氏も容赦ない。

一転して、天皇制や皇室を取り上げるコーナーでは、橋本氏が経験に基づく豊かな見識を披露し、「さすがに本領発揮!」と池上氏をうならせる場面も。実は、昭和から平成へと時代が移る当時、橋本氏がキャスターを務めていたNHKの夜9時のニュース番組に、池上氏がレポーターとして宮内庁から昭和天皇のご容態を中継したこともあったという。世間の注目を集める天皇陛下の生前退位についても熱論を交わす。

そんな2人の熱い戦いに割って入るのが、同じく番組初出演のフリーアナウンサー・羽鳥慎一。羽鳥も同局で冠番組『羽鳥慎一モーニングショー』を担当している。この3人が番組で顔をそろえるのは初めてで、そのせいか、普段めったに長引くことがない収録が、予定を1時間近くもオーバー。

「羽鳥さんとは、日本テレビ系の『ズームイン!!SUPER』時代にレギュラーコメンテーターとしてスタジオでご一緒したり、ロケにも行ったりもしましたので、よく知っています。面白い人ですよね。あのとぼけ方は(笑)。今日の収録でも、大二郎さんも羽鳥さんも本当は答えを知っているくせに…と思うところもありましたよ」と池上氏。収録が長引いたのは「2人のせいに違いない(笑)」としながらも、収録に手応えも感じている様子だった。

ほかに、若い世代の代表としてアイドルグループ・Mr.KINGから高橋海人(17)が初参戦。「今、声変わり中なので」という高橋は、長時間に及ぶ収録中に声が低くなるというまさかの珍事でスタジオを沸かせ、いつもよりブラック度高めの池上氏を“ホワイト化”。池上氏は「若手の高橋君も頑張ってくれました。かわいらしかったですね。この番組にはいろんな世代や知識量の人に出てもらうことが大事なので、彼が今の典型的な17歳ということではないでしょうけど、同世代のみなさんにも親しみをもって番組を見てもらえれば」と期待を寄せた。

ほかに、三田寛子、千原ジュニア、坂下千里子、コカドケンタロウ(ロッチ)、中丸雄一、ホラン千秋がゲスト出演。進行はテレビ朝日の宇賀なつみアナウンサー。

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