電通の石井直社長が辞任表明 高橋まつりさんの過労自殺問題の責任を取る【ライブ中継】

投稿日: 更新:
DENTSU
謝罪する電通の石井直社長 | 時事通信社
印刷

広告代理店大手の電通が12月28日午後7時から都内で記者会見した。社員に違法な長時間労働をさせたとして、電通と同社の幹部社員1人が東京労働局から労働基準法違反容疑で書類送検されたことについて、石井直社長は「当局から指導を受けたにもかかわらず、抜本的に解決できなかった。全責任を持って辞任する」と、2017年1月の取締役会で社長を辞任する方針を明らかにした。

書類送検された幹部社員は、2015年12月に過労自殺した新入社員・高橋まつりさんの上司。高橋さんの時間外労働は月に約105時間にのぼり、長時間の過重労働が原因で鬱病を発症したとして、2016年9月に労災が認められた。

ハフィントンポストでは、映像とテキストで中継する。

※動画プレーヤーが表示されない方、動画が再生できない方はFacebookアプリ でご覧ください。
※生中継は諸事情により、時間の変更等の可能性があります。このため開始が遅れる場合や、準備の都合上、途中からとなる場合がございます。予めご了承ください。
※現地のインターネット回線状況により、生中継を一時中断もしくは中止する場合があります。

今日 20時29分 JST
会見終了

約1時間半に渡る電通の記者会見は終了した。

この記事をシェア:: tumblr

——勤務時間の過小申告があった理由は?

中本副社長:高橋さんの労災認定の中で、本人も社員も自己研鑽のためにやっていることも業務であるという認定に変えました。

——違法残業ということで書類送検されましたが、東京オリンピックに関してはどんな取り組みを?

石井社長:私どもはオリンピックが成功するように、これまでと変わらず取り組んで行きたい。

——過重労働で潰されかけている人は日本にたくさんいると思うのですが、どうすればいいの

石井社長:他社のことまでは言えません。自社については心身の健康に留意して自己実現ができるようにしていきたいと思います。

——石井社長の退職金はどうされますか?

石井社長:まだ考えていません。

——立件で官公庁からの受注は減るのでは?

石井社長:業績は余談を許されませんが、人材へのコストは増やしていくので、それを上回るビジネスをしていきたい。

——過剰な労働や現場主義が原因と言われてますが、広告業界の問題では?

石井社長:広告業界全体のことは言えませんが、心身に配慮した仕事はできると思っています。

——社員の処分は念頭にないという社長の発言はどういう意味か?

石井社長:まだ分からないという意味です。ないとは申しません。

——石井社長は3月を持って辞任。1月に新社長は現在の取締役会から選ぶのでしょうか?

3月で辞任。人事は完全に白紙です。

この記事をシェア:: tumblr
今日 20時16分 JST
記者団からの質問

——電通という会社が変わるのに何が一番必要か?

石井社長:やはりもっと社員を中心に物事を考えていくことだと思います。社員が会社に貢献できるだけでなかく、お互い会社も社員に貢献できるような会社を目指したいと思います。

——12月23日にブラック企業大賞に電通が選ばれました。世間にブラック企業と思われていることについてどう思っているのか伺えれば。

石井社長:謙虚に受け止めて私達の反省の材料にしたいと思っています。

中本副社長:決してブラック企業ではないと声を大にして言いたいのですが、そう見られている事実を謙虚に受け止めたい。

越智人事局長:真摯に受け止めてブラック企業の名を返上できるように努力していきたいと思います。

——鬼十則に疑問を持ったことはなかったのでしょうか?

石井社長:ありませんでした。疑問に思ったとはどういうことでしょうか?

——過重労働と鬼十則の関係を指摘する声がありますが。

石井社長:先ほどのはこれまでの認識です。今では、この一件を受けまして時代に合わない表現があったと認識しております。

この記事をシェア:: tumblr
今日 20時11分 JST
記者団からの質問

ーー2017年1月に辞任するとのことだが具体的な日時は?
石井社長:日程はまだ決まっておりません。決まり次第お知らせ致します。

ーー社長以外の役員の処分はあるのか?
石井社長:処分に関しても取締役会にお任せしたいと考えております。

この記事をシェア:: tumblr
今日 20時11分 JST
記者団からの質問

ーー高橋まつりさんの場合はパワハラだと受け捉えられるが、例えば他の熟練した社員であれば高橋さんへの指導はパワハラには当たらないという考えはあるか?

石井社長:高橋さんは新入社員ということでありますが、新入社員と他の社員は別というわけではなく、懸命に仕事をしているということが大事であります。そういった社員に対して、上司が自分と同じようであれということ、能力以上の成果を求めることは過度な指導であったと思っております。

あとは、そういった人間に対する見守りですね。見守りが足りなかったというのは明らかであります。

この記事をシェア:: tumblr
今日 19時59分 JST
記者団からの質問

——依然として社員に対して業務負荷が続いているのことだが、具体的にどのような社員にどのような負荷がかかっているか?

中本祥一副社長:今申し上げたことでいいますと例えばデジタル広告部などです。人員の増強もやっておりますが仕事の性質上なかなかしにくいという状況が部署的にある状態です。

それ以外では、クリエイティブといいますが、いわゆる制作に携わっている部署も業務負荷が多いと認識しております。

この記事をシェア:: tumblr
今日 19時56分 JST
記者団からの質問

——9月にデジタル広告サービスでの不正が発覚し、また高橋まつりさんが所属していたのもデジタル広告部で共通しているが、デジタル広告部と長時間労働は関係あるのか?

石井直社長:長時間労働ということで申し上げれば、デジタル広告部にもありますが、他の部署にもございます。ですので必ずしも関係性があるとは言えないと考えております。

この記事をシェア:: tumblr
今日 19時45分 JST
記者団からの質問

——時間外労働を申告できないような雰囲気が企業の体質としてあったのか?

中本祥一副社長:それはあってはならないことですし、そういうことは戒めてきたつもりですが、三六協定の違反者が減らない中で、急激にゼロにするという施策をなかなか打てなかったのが事実です。

——パワハラとの指摘も否定できないとのことだが、具体的にはどういったことがあったか?

中本祥一副社長:行き過ぎた指導という中にいくつかの事例があるのですが、例えば新人ですから、遅い時間まで仕事して、上司が社員に対してメールの内容で短い時間で、例えば深夜に明朝仕上げるように伝えたり、メールの返信の時刻が深夜であったり、そういった新人の仕事の与え方として不適切なことがあったことが一つの事例としてあります。

それ以外には物の言い方であったり、場所であったり時間だったり、そういうものが高橋さんにとってすごく精神的に重荷になったんではないかというものであります。

この記事をシェア:: tumblr

・長時間労働の原因について
原因としては、「過剰なクオリティ志向」「過剰な現場主義」「強すぎる上下関係」など、当社独自の企業風土が大きな影響を与えていると考えております。

この記事をシェア:: tumblr

当局から指導を受けたにもかかわらず、抜本的に解決できませんでした。全責任を持って辞任します。

この記事をシェア:: tumblr

高橋まつりさんのような悲しい出来事が二度と起こらぬように社員の健康を最優先にいたします、つまり、社員ファーストが何よりも大切だと考えています。社員一人ひとりが心身ともに健康に働くことができる環境、多様な価値観に応じた多様な働き方ができる(自己実現ができる環境)が、当社の持続的な成長にとって最も必要であると認識しました。労働環境の改善、長時間労働の撲滅に向け実行できるよう全力で取り組んでまいります。

この記事をシェア:: tumblr

次に高橋まつりさんが亡くなられた件について説明します。内部調査に加え、外部専門家の視点を加えて事実関係を確認しました。その結果、高橋さんが2015年10月から12月にかけて業務量が急激に増加しました。職場との人間関係等が高橋さんにとって強い心理的ストレスになり、そのストレスが自殺の原因になったと考えられるとの報告を受けました。行き過ぎた指導がなされたことを確認している。新入社員の社員に対し、不安を思いやる想像力が足りていなかった。社として十分なサポートが行われていなかったと深く反省しています。

この記事をシェア:: tumblr
今日 19時10分 JST
電通の石井直社長

石井でございます。新入社員の過重労働を招いてしまって慚愧に堪えません。経営を預かるものとして厳粛に受け止めています。高橋まつりさんと社会の皆さまに深くお詫び申し上げます。

この記事をシェア:: tumblr