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稲田朋美氏靖国参拝、中国が反発「和解の旅への大きな皮肉」

2016年12月31日 02時22分 JST | 更新 2016年12月31日 02時22分 JST

中国「和解の旅への大きな皮肉」 稲田氏靖国参拝に反発

 稲田朋美防衛相が29日午前、東京・九段北の靖国神社に参拝した。8月の防衛相就任後初めてで、外交・安全保障政策を担う現職閣僚による参拝は異例だ。参拝後、28日まで安倍晋三首相の米ハワイ・真珠湾訪問に同行したことに触れ、「未来志向に立ってしっかり日本と世界の平和を築いていきたいという思いで参拝をした」と強調したが、中韓はさっそく反発している。

 中韓は、稲田朋美防衛相の靖国神社参拝に対して強く反発した。

 中国外務省は29日、「断固とした反対」を表明。北京の日本大使館の伊藤康一次席公使を呼び、「厳正な申し入れ」をした。華春瑩副報道局長は定例会見で、稲田氏が安倍首相の真珠湾訪問に同行したことに触れ、「昨日は和解と寛容を言いながら、今日はA級戦犯が祭られている靖国神社に参拝する。『和解の旅』に対する大きな皮肉となった。日本の行動と意図への警戒を高めるだけだ」と述べた。また、改めて日本の指導者に対し、侵略の歴史を直視して反省するよう促した。

 中国国防省の楊宇軍報道官も同日の会見で「強烈な不満と断固たる反対」を表明した。さらに、安倍首相の真珠湾での演説も持ち出し、「全く罪を悔いていないだけでなく、攻撃で命を落とした日本軍の兵士を勇士扱いした」と不満を述べた。

 一方、韓国外交省は「植民地侵奪と侵略戦争を美化し、戦争犯罪者を合祀(ごうし)した靖国神社に参拝したことについて、政府は慨嘆を禁じ得ない」とする報道官論評を発表。「日本の指導者たちが歴史を正しく直視し、真の反省を行動で示すときだけが周辺国と国際社会の信頼を得られると再度厳重に指摘する」とした。同日午後には日本大使館の丸山浩平総務部長を呼び、抗議。国防省も「深刻な憂慮と遺憾を表明する」などとするコメントを出した。(北京=延与光貞、ソウル=東岡徹)

(朝日新聞デジタル 2016年12月30日 00時00分)

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