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10年もの間星を飲み込み続ける巨大ブラックホール「普通でないものが吸い込まれている」

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ニューハンプシャー大学の研究員ダーチェン・リン氏のチームが、巨大ブラックホールが、10年もの間、星を飲み込み続けている「食事」の様子を追跡している。

そして、その現象は今も続いている。

ほとんどのブラックホールは1年足らずで星を飲み込んでしまう。このチームが発見したブラックホールが星を貪り始めたのは2005年7月頃とみられる。

研究チームが科学誌「ネイチャー・アストロノミー」に発表した論文によると、その現象は地球から18億光年離れた銀河の中心で展開されている。そのブラックホール「XJ1500+0154」は、アメリカ航空宇宙局(NASA)のチャンドラX線観測衛星など3つの軌道望遠鏡で観測されている。追跡は、ブラックホールが星をバラバラにして食べる時に、強力な重力がかかる「潮汐破壊」を通じて行われている。

この現象の間に、星のデブリ(破片や残骸)がブラックホール内部に飲み込まれる一方で外部に飛び出す。星がブラックホールに食べられるとき、深く飲み込まれるにつれてその物質は何百万度にも熱せられ、X線フレアを発生させる。

NASAによると、ほとんどの銀河の中心に、太陽質量の100万〜10億倍の質量を持つ「超大質量」ブラックホールがあるという。

「長期間に及ぶ星の消滅を、今私たちは目撃しているのです」と、リン氏は声明で述べた。「1990年代から数多くの潮汐破壊が発見されてきましたが、これほど長く、鮮明なままでいるものはありませんでした」

ブラックホール「XJ1500+0154」が10年以上にわたって星を飲み込む様子

全体像は明らかになっていないが、研究者はブラックホールの進化に魅了されている。「ほとんどの時間を観察に費やしてきましたが、このブラックホールは急速に成長しています。我々の太陽の2倍の重さの星のような、何か普通でないものががブラックホールに吸い込まれているようです」と、ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの研究者であるジェームス・ギルロション氏は語った。

このブラックホールは今後数年間、星を飲み込み続けると予測されている。

「この現象から、ブラックホールは非常に早いペースで成長できることを示しています」と、論文の共著者で中国都匀市の黔南民族師範学院のステファニー・コモッサ氏は語った。「ブラックホールがどのように早く発達するのか、理解するのに役立つでしょう」

ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。

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