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【3.11】東日本大震災追悼式、秋篠宮さまお言葉全文「尽力されてきた多くの関係者に心から感謝」

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FUMIHITO
災地の気仙沼市を訪れ、打ち上げられた大型漁船の前で菅原茂市長(左から2人目)から説明を受けられる秋篠宮ご夫妻(2011年06月27日 宮城・気仙沼市のJR鹿折唐桑駅前) | 時事通信社
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東日本大震災から6年を迎えた3月11日、国立劇場で政府主催の追悼式が行われた。秋篠宮ご夫妻や安倍晋三首相、遺族の代表らが出席。地震が発生した午後2時46分に出席者が黙祷し、哀悼の意を表した。

秋篠宮さまは、天皇皇后両陛下に代わり、今回から出席となった。以下に、お言葉全文を紹介する。

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6年前の3月11日午後2時46分、私たちが今までに経験をしたことがない巨大な地震とそれに伴う津波が、東北地方太平洋沿岸部を中心とした東日本の広範な地域を襲いました。そして、この地震と津波によって、2万人近い人が命を落とし、また2500名を超える人の行方が、いまだ知られておりません。ここに、本日参集した全ての人々と共に、震災によって亡くなった方々とそのご遺族に対し、深く哀悼の意を表します。

この6年間、被災地においては人々が互いに助け合いながら、数多くの困難を乗り越え、復旧と復興に向けた努力を続けてきました。そして、そのことを支援するため、国内外の人々が、それぞれの立場において様々な形で力を尽くしてきました。

その結果、安全に暮らせる住宅の再建や産業の回復、学校や医療施設の復旧など、いくつもの分野において着実な進展が見られました。

また、原子力発電所の事故によって避難を余儀なくされた地域においても、帰還のできる地域が少しずつではありますが広がってきております。今まで尽力されてきた多くの関係者に対し、心からの感謝と敬意を表するとともに、復興が今後さらに進んでいくことを祈念しております。

しかしその一方では、被災地、また避難先の地で、困難な生活を強いられている人々が、今なお多くいます。特に、避難生活が長期化する中で、年々高齢化していく被災者の健康や、放射線量が高いことによっていまだ帰還の見通しが立っていない地域の人々の気持ちを思うと、深く心が痛みます。困難な状況にある人々誰もが、取り残されることなく平穏な暮らしを取り戻すことができる日が来ることは、私たち皆の願いです。

東日本大震災という未曽有の災害のもとで、私たちは日頃からの防災教育と防災訓練、そして過去の災害の記憶と記録の継承がいかに大切であるかを学びました。この教訓を決して忘れることなく、私たち一人ひとりが防災の意識を高めるとともに、そのことを次の世代に引き継ぎ、災害の危険から多くの人々が守られることを強く希望いたします。

様々な難しい課題を抱えつつも、復興に向けてたゆみなく歩みを進めている人々に思いを寄せつつ、一日も早く安寧な日々が戻ることを心から願い、御霊への追悼の言葉といたします。

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