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「裏付けない報道で名誉傷ついた」 ロシアの富豪らBuzzFeedを訴える トランプ氏のロシア「疑惑」めぐり

2017年05月27日 23時10分 JST
Reuters
Buzzfeed employees work at the company's headquarters in New York January 9, 2014. REUTERS/Brendan McDermid/File Photo

2016年のアメリカ大統領選にロシアが介入したとされる疑惑をめぐり、ロシアの富豪らが5月26日、疑惑に関係しているなどと報道されて名誉を傷つけられたとして、アメリカのインターネットメディア「BuzzFeed」やその編集長らに対し、総額7万5000ドル超(約830万円)の支払いを求める訴訟を起こしていたことが明らかになった。同日、アメリカの政治メディア「ポリティコ」などが報じた。

ポリティコなどによると、BuzzFeedやベン・スミス編集長らを訴えたのは、ロシアの富豪で財閥「アルファグループ」の総帥ミハイル・フリードマン氏や幹部ら計3人。3人はニューヨーク州最高裁に訴訟を提起した。

フリードマン氏は、ロシアがソ連からの移行前後で財力を蓄え、政治にも影響力を持つようになった新興財閥(オリガルヒ)の一人だ。

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フリードマン氏


ポリティコが公開した訴状のコピーによると、BuzzFeedは2017年1月、大統領選で当選したトランプ氏とロシアとのつながりについてイギリス情報機関の元職員が作成した調査文書を報じた。

文書には、アメリカ大統領選にロシアが介入し、それにフリードマン氏らも協力したなどと書かれていたが、BuzzFeedはそれらの情報について裏付けが取れていないのにもかかわらず、文書の全文とともに報道。フリードマン氏らは名誉を傷つけられたなどと主張している。

文書には、トランプ氏の陣営が長年、ロシア政府と接触していたとする疑惑や、ロシア側がトランプ氏の不名誉な情報を握っている疑いがあるなどとする記載が含まれていた。

BuzzFeedは文書の内容について取材したが、裏付けが取れなかったことを認めていた。その上で、公開に踏み切った理由を「ジャーナリズムにおける透明性を担保し、持っている情報は読者に提供するという前提に基づいています」と説明していた。

これに対し、ジャーナリストらの間では賛否が割れていた。