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韓国最古の原発が「永久停止」 ただ、廃炉作業のスタートは5年後。なぜ?

2017年06月19日 00時32分 JST
Ho New / Reuters
The Kori nuclear power plant in Busan, southeast of Seoul, is seen in this picture released by the plant to Reuters on April 14, 2011. South Korea's oldest nuclear reactor has been shut down due to a glitch in the plant's electric circuits, an official said on Thursday, amid rising concerns about nuclear safety after Japan's nuclear crisis. There were no radiation leaks from the plant on the peninsula's southeast coast, the operator said. Reactor One at the Kori nuclear power plant, which began operation in 1978, has been down since Tuesday when the electric circuit malfunction was discovered and repairs will likely continue through Friday, the power plant official said, asking not be named. REUTERS/Kori Nuclear Power Plant/Handout (SOUTH KOREA - Tags: ENVIRONMENT BUSINESS ENERGY) FOR EDITORIAL USE ONLY. NOT FOR SALE FOR MARKETING OR ADVERTISING CAMPAIGNS. THIS IMAGE HAS BEEN SUPPLIED BY A THIRD PARTY. IT IS DISTRIBUTED, EXACTLY AS RECEIVED BY REUTERS, AS A SERVICE TO CLIENTS

韓国最古の原子力発電所である「古里(コリ)原発1号機」が6月19日午前0時、運転を終了した。原発運営会社の韓国水力原子力(韓水原)は「永久停止」を宣言。韓国での原発の運転終了は初めてのことだ。中央日報などが報じた。

朝鮮日報によると、古里1号機は1977年に稼働。2007年の30年目に安全点検を行い、稼働を10年延長したが、2012年には全電源喪失事故を起こした

2011年の福島第1原発の事故で、古里1号機の廃炉をめぐる議論も浮上。2015年に日本の経済産業省にあたる産業通商資源部は、古里1号機の永久停止を韓水原に勧告した。

今後、古里1号機は廃炉となり、2022年から解体作業が始まる予定となっている。

解体は、

1.解体計画書の作成・承認

2.使用済み核燃料の冷却・搬出

3.施設の本格解体

4.用地の復元

の4段階で進められるが、解体完了までには最低でも15年はかかる見通しだ。

■解体が5年後に始まるのはなぜか?

ロイターによると、韓水原は2019年前半までに、解体計画を策定するとされる。つまり、まだ解体方法が完全に決まったわけではないということだ。

解体案はその後、原子力安全委員会に提出されると同時に、国際原子力機関(IAEA)や海外企業の評価を受ける。原子力安全委員会は2022年までに、解体計画について承認の可否を決定する。韓水原は原発の解体技術について、「多数確保している」としている

なお、使用済み核燃料については、貯蔵プールで6〜7年かけて冷却。その後、乾式貯蔵施設へ移し、一時保管する。最終的には高レベル放射性廃棄物処理場に移す予定だが、処理場の建設は、地域住民の反対などがあり、まだ始まっていない。政府は2028年までに関連用地を決め、2053年までに設備工事を完工する法案を提出したが、成立には至っていない。