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石破茂氏、自民党は「本当に国民の側を見て政治をしているのか」都議選惨敗で苦言

2017年07月08日 14時23分 JST | 更新 2017年07月08日 15時05分 JST
Kei Yoshikawa

自民党の石破茂・前地方創生相が7月7日、自身のブログで、東京都議選で自民党が歴史的大敗を喫したことを受けて、「自民党は本当に国民の側を見て政治をしているのか」が問われた選挙だったと総括した。

今回の都議選で、今までと全く異なる雰囲気を感じていたという石破氏。ブログでは、なぜ有識者がそのように思ったのかを分析し、「改善しなければなりません」と思いをつづっている。

安倍首相が「政権奪還時の原点に回帰して挙党体制で信頼回復に努める」と語ったことについても、自民党が2009年に野党となった際の徹底した総括と真摯な反省が「原点」だったとして、「同じ船に乗っている者同士が責任の押し付け合いや犯人捜しなどしている場合でない」「挙党体制というものが一切の意見や批判を許さないことと同義ではない」とコメントした。 

閣僚の失言などが選挙結果に影響したことは認めながらも、「根はもっと深い」と分析。「日々多忙な有権者は、政策の細部まで子細に比較検討する余裕を持ってはいないにせよ、政党の姿勢を敏感に見抜く目は持っています」と記し、マスコミの報道について「どんな苦しく、悔しく、辛くても、民主主義に必要なインフラ」と表現した。

■憲法改正についても、異論を唱える

石破氏は、これまでにも安部首相の姿勢について批判している。

憲法9条に新たな条文を設け自衛隊の存在を明記することで「自衛隊の合憲化」を目指す、とする安倍首相の改憲方針については、6月14日の会見で「自衛隊の存在を憲法に書けばそれで良いというものだと思っておりません」とけん制。東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年までに憲法改正を目指す姿勢についても、「オリンピックと憲法改正に論理的整合性はない」と、異論を唱えていた

今回のブログでも、憲法改正をめぐる自民党の姿勢について「政治が国民に語りかける真摯さを放棄し、『どうせわかるはずがない」と勝手に思い込んでしまう姿勢が私は苦手です。国民を信じない政治家がどうして国民から信じてもらえるのか」と疑問を呈した。

■後藤田副幹事長も、自民党執行部を批判

自民党内でも、党執行部を批判する声は上がっている。

後藤田正純・副幹事長は3日、「密告、引き締め、礼賛、おかしな管理をしている今の自民党執行部を見ると、結果は仕方ないと思わざるを得ません」と自身の公式サイトとFacebookに投稿し、党執行部を批判した

都議選で応援演説に立ったという後藤田氏は、演説の中で安倍政権と自民党の問題点や反省を述べた上で、「安倍政権の成果に理解を求める挨拶をしてきました」と説明したという。ところが演説内容をめぐって「安倍批判をしたと、党幹部に伝わり私にクレームがきた」と明かした。

後藤田氏は江戸後期の大名・松浦静山の言葉「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」を引用し、「民心から離れた自由民主党に対して、都民は見事に反応しました」「将棋や囲碁でもあるように、負けました!と言わざるをえません」と振り返った。

■都議団の総会、責任を問う声出ず

なお、自民党は7日、都議団の総会を開催。都連会長の辞任を表明している下村博文幹事長代行が、学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐる自身の週刊誌報道について陳謝したが、都議団から責任を問う声は出なかった。「総括」の場は1時間足らずでお開きとなった。

時事ドットコムによると、総会は非公開で行われ、都議団幹部から事前に、執行部批判などは控えるよう要請があったという。

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