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「若くない女子アナが登場」 韓国で衝撃が走る

ジェンダーギャップ解消かと思いきや…

2017年10月06日 12時12分 JST | 更新 2017年10月06日 12時12分 JST

韓国のニュース番組の報道姿勢で、ある変化が話題になっている。

中年の男性アナウンサーが非常に多い反面、女性アナウンサーは若い人ばかりで中年女性は滅多にお目にかかれなかった。

しかし最近になって、日本のNHKにあたる韓国放送公社(KBS)で、「ニュース広場」のキャスターとしてユ・エリ氏(1958年生まれ)が登場したのだ。これには、こんな事情がある。

KBS

■全面ストに突入。女子アナが交代

全国言論労働組合KBS本部は9月4日から「公共放送の正常化」と「コ・デヨン社長の退陣」を要求し、全面ストに突入。

所属組合員の記者でアナウンサーのキム・ナナ氏が「ニュース広場」を降板し、アナウンサー室長出身のユ・エリ氏に交代したとのことだ。

朝、ニュースに中年女性アナウンサーが進行しているもので、とってもびっくりした。うれしいながらも、しばらく何事かと考えてストのためだと悟る;;; こんなことじゃなければ、中年女性アナウンサーを見かけることがないなんて、おかしくない?ニュース進行で、年のいった男性+若い女性の組み合わせ、もうやめよう

台湾のニュースはアナウンサーの大半が中年女性だけど、以前、韓国のニュースの性差別的な状況を(台湾)自国と比較して明らかにするテキストもあったような...

今、KBSニュース見てすっごくびっくりした。メガネをかけた中年女性アナウンサーだなんて世の中変わりもするんだなぁ...声がとっても良い😭😭

生きてきて、メガネをした中年女性アナウンサーを国内放送で初めてみた。

ストの影響なのかはわからないけれども、「若くなく、メガネをかけた女性」アナウンサーの方が出演されたなんて、とってもうれしい出来事だ。KBSの朝のニュース。

中年女性アナウンサー、全然違和感ないんだけど、なんで出ないんだろう?

■女性の数は増えてはいる。でも...

翰林大学メディアコミュニケーション学部のキム・ギョンヒ教授(新聞記者出身。著書『ニュースの内と外の女性』)は、「メディアで女性は象徴的な消滅状態」だとする。

ほぼ全ての韓国のニュースが、メイン進行の「50~60代男性アナウンサー」と「20代女性アナウンサー」の組み合わせで進められていることと関連して、ニュースのなかでは、女性の姿が現実より一段と少なく現れていると分析する。

アナウンサーだけでなく、女性記者も増えはしましたが、相変わらず男性記者の3分の1の水準で、女性の幹部は見当たらないでしょう。

取材源10名のうち、男性7名、女性は3名だけです。

ニュースだけではありません。バラエティ番組でも女性の司会者を探すのは難しいです。

女性は象徴的消滅状態でしょう。

(中略)

メディアの役員に聞くと、女性記者への評価は高いです。「能力がある」と考えています。ですが、女性と一緒に仕事をするのが気まずい雰囲気があります。

その上、情報源として男性が多く、男性記者とその情報源の間で連帯関係が生まれます。そこで特ダネがやり取りされます。

人脈重視の社会で、女性記者はそういった環境で足場を固めるのが難しいのです。(女性新聞 6月21日)

同教授はまた、社会とニュースを分けては考えられず、「マスメディア内部のジェンダー問題は、韓国社会の現実を反映する」とも指摘した。

ハフポスト韓国版から翻訳・編集しました。