あの人のことば

稲垣吾郎が『新しい地図』で伝えたかったこと 「人生、何があるかわからない」【インタビュー】

香取慎吾・草彅剛と新しい道を歩み始めた稲垣。知的でクールな表情。しかし話し始めると…。

2017年10月24日 15時00分 JST | 更新 2017年10月24日 16時19分 JST
(C)ABEMATV

「人生、再スタートする人も多いし、何があるかわからない。そういう気持ちに皆で寄り添うことができたら」

稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人が公式ファンサイト「新しい地図」で9月22日に再始動してから、初めてハフポスト日本版を含むメディアの共同取材に応じ、心境を明かした。

稲垣吾郎は、テレビで見せる通りの知的でクールな表情をたたえて我々の前に現れた。しかし、特にファンへの思いや3人の関係に話が及んだ時には、度々その身を乗り出し、まっすぐな目で熱く、強く訴えかけていた。

そして、開設時に発表されたメッセージに想像以上の反響があったとして「今の世の中の温度とか世の中の気配みたいなものに、ちゃんとリンクできているかな」と話す姿は、とても感慨深げだった。

開始予定のSNSでは「出遅れ感がある」と、笑いを交えていながらも、「雲の上」すぎず、「身近」すぎない、新しい「アイドル」像を模索していきたいという確かな信念が感じられた。

稲垣は、新しい地図に何を描こうとしているのか。

――「新しい地図」設立時に発表された「逃げよう。」で始まるメッセージ、とてもインパクトがありました。

本当に、今の自分たちの気持ち、思い、みたいなものを、皆さんからいただいている思いへの返事というか、返信というか、そういったものも含めて、すごくいい風に仕上がってきているんじゃないかなと思って。新しい地図にしても、映像、メッセージにしても。まさに伝えたい気持ちというものが、まず最初に伝えていくことができているかなと思います。

でも、それは共通項として、それを受け止めている皆さんも、たぶんそういう気持ちなんじゃないかなと思ったり。ちょっとおこがましいですが、僕らの発信しているメッセージっていうのが、やっぱり何か、今のこの世の中というか、そういったものの、温度とか世の中の気配みたいなものにもちゃんとリンクできているかなって、思っています。

――それは反応をご覧になって感じたことですか?

うん。そうですね。あと、こうあるべきだ。世の中、こういう風にしていきたいなって気持ちもあったりするので。そういうところに、ありがたいことに、共感して頂けたのかな、って、感じたりもしました。

今後をすごい楽しみにしてくださっているなって思いましたし、何よりも、アクセス数、フォロワー数?僕も言い方がよくわかんないんですけど、(ファンクラブに)「Join」してくださっている数とかも、予測していなかったんですけれど、本当に多くの方々が、ついてきてくださって、一緒に参加してくださっているというのが、予想以上にあるので、本当にうれしいですし、その皆さんの期待に本当に応えていきたいなって思います。

全く本当に、今までとは違うスタイルだと思います。「新しい地図」は、一つのコミュニティとして、一緒に地図を描いていく、参加型というか、ファンとタレントというだけではなくて、そういう風に捉えてもらいたいなっていう、その一つの土俵というか、場として地図というものがあって、まだまだそれは、まっさらなので。

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今までいろんな地図は描いてきましたけれど、改めての新しい地図なので、こんなまっさらなものを見るというのは非常に新鮮な気持ちで、自分でもすごく、不思議な感じですね。

まっさらなものって、もうないのかなって思ってきちゃったり。やっぱり、歴史が長かったりすると。でもそんな中でもまたリセットして、またイチから始めるのは、不安もありますけど、そこに描いていけるというのが、しかも賛同してくださる方や応援してくださる方がこんなにも多いっていうのは本当にうれしいことですね。

人生って、再スタートする人も多いし。何があるかわからないので。なんかそういう気持ちに、みんなで寄り添うことができたらいいなって思って。

だからこの世の中とすごく、リンクしていけばいいかなと思いますね。まぁ、色んな気持ちはいっぱいなんですけれども。

――初めてSNSを開設されます。第一声で何をつぶやきたいですか?

何がいいんですかね(笑)。何がいいんだろうなぁ...。

――稲垣さんはTwitterとブログと、2つスタート予定ですよね。

まぁ、でもその時の気持ちで素直にで、いいんじゃないかなと思って。だって今、逆に、先にここで言って先に書かれちゃったら、おかしくない?(笑)

本当に、お待たせしましたということと、今まですごく、色々心配してくださったり、そういう気持ちはすごく伝わってきているので、それに対してのリアクションですね。伝わってる気持ちとか、いただいてるものに対して、あんまりお応えすることができなかったことのほうが分量としては多かったと思うので。本当に、感謝の気持ちというカタチじゃないかなと思います。

言葉はその時の思い付きでというか、ラフな感じか、硬くなっちゃうかわかりませんけど。そのリアルな気持ちで。前もって考えることとかではないというのがSNSの世界というか。その時の気持ちをダイレクトに伝えられると思うので。新鮮に、フレッシュな感じというか。その時までちょっと待ってていただけたらと思いますので。それは3人とも一緒だと思います。

――草彅さん、香取さんのお2人について、改めてどんなご関係でしょうか?信頼している部分など教えてください。

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2人が何て言ったか気になりますねぇ。なんか恥ずかしいですけどね(笑)。

まぁでも時に、口にしなければいけない時もありますよね、人って。心で通じ合ってるというか、もう分かってるでしょ、って言うのは大切だし、そうやって成り立っていると思うし。そういうことも必要だと思うけれど、時に言葉にしたりとか、もう一度向き合うって本当に必要なんだなぁって思って。

馴れ合いになりすぎていたってこともあると思うし。草彅さんや香取さんという仲間だけではなくて、視聴者の方とか読者の方とか、応援してくださるファンの方、もちろんスタッフの方もそうですし「何か、もう分かってるでしょ?」みたいな、そういった意味で馴れ合いになっていたりとか、自分自身も甘えていた部分も多いと思うので、そこはちゃんとイチからリセットして、やっていきたいなという思いも強いので。とにかく、言葉もそういう時は必要だと思っています。

まぁでも、そうですね、好きか嫌いかで言ったら、好きですけど(笑)。そういう質問でしたっけ?(笑)

――信頼されている部分とか、ここが好きだぞっていうことをお聞きできれば。

基本的には、とても尊敬していますし、昔からそうですけど、当たり前ですけれど自分にないものを皆、持っていますし、自分は絶対にできないなっていうことをいとも簡単にこなしてしまったりとか。ファンでもありますし、僕も尊敬もしていますし、何でしょうね、この感じっていうのは。

最近彼らとちょっとLINEしたりとかするんですけど(笑)。まぁ今までそういうことってあまりなかったんですよね。

そこで草彅さんは、僕に対して「吾郎さんは、どんな時でも変わらずに吾郎さんワールドで、いるよね。そういうところ僕はすごい好きだよ」みたいなことを言ってくれて。それ、君のことだから(笑)。マイペースはお前だろう、と思ったんですよ。どこでもギターとか弾いちゃいますからね。まぁでもそういう風に映っているんでしょうね。僕のこともね。

そのエピソードはうれしかったですけどね。そういうのも、分かっていても、言葉に出すと何か、改めて伝わることってありますよね。本当、恥ずかしいけど。今まで、そんな言葉にしなくても分かるだろう?みたいな、熟年夫婦みたいな感じだったんですけど、時にそうやって。ね、ファンの方ともそういうことなのかなって思いますよ。

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――香取さんに対する思いはいかがでしょうか。

香取くんは、本当にとにかく、頭脳明晰で、僕がそこまで考えきれないところを考えていたりとか、信頼しているし、頭の回転も速いですし「そこまで読むか」っていうこととか、本当にすごいですね。

気づかなかったけど、ここ最近、3人で話している時に、「あ、昔、ああいう風にしていたのってそういうことだったのか」みたいなこともあったりして。何か誤解していることも多かったりとか。喧嘩してたわけではないですが。

歳月って怖いですよね。お互い分かり合ってるつもりでもちょっとズレてたりとか、何十年もあるとそういうこともあるんだなって思って、だから新しい発見、新しい魅力とか、すごく感じることがまた多くて。だからそれがすごく幸せです今、毎日が。

あとは、香取慎吾と言えば、美術的なものとか。絵とか音楽、映画とかそういう話ですごく気が合う2人でもあるので、刺激になりますし、よくそういう話をしますね。アートとか映画とか。

あとは、3人の中で一番コンピューター、SNSとかに対して詳しいと思うので。そこは引率してもらって。まぁ草彅さんが一番怪しい。

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――稲垣さんはどうですか?

僕は......正直怪しいですよ。まぁこれから勉強していきたいなと思いますけど。

やっぱり本当に、今まで以上に、繋がっていけたりとか、ファンの人の希望に、要求にもっと答えることもできるし。本当、その辺は勉強しながらですよ。

出遅れてる感もかなりあるので、まぁ最初は恥ずかしい思いをしそうですけど、何とか3人で、力を合わせて皆さんの期待に応えていくことができたらなっていう感じでしょうかね。

――これまでSNSなどはチェックされていたんですか?

ちょこちょこ。僕はゴルフが好きだったりするので、そういうのを見たりとか。もちろんゴルフ(選手)でもInstagramやっている方多いですし、Twitterやっている方も多いですし。色々趣味のもの、例えばゴルフって言いましたけれど、ファッションであったり映画であったりとか、ちょこちょこ、あとは身近なお友達であったりとか。趣味が大きいですよね。

――エゴサ―チとか、されたりは?

......。ヤバい。その言葉、知らない。えっ、何ですかそれは。

――自分の名前を検索するということです。

あっ、そういうことですか......。「自分の名前を検索する」でいいじゃないですか(笑)。

――ちょっと長いので......。

ヤバいですね。それ、絶対知らないですよ。草彅剛も。

そうですね。あんまり。人からは聞きますけど。「こういう風にTwitter上で言ってるよ」とか。そうですね、すごい励みになることもありますし。

舞台とかやると結構リアルタイムに。それはやっぱ、気になるじゃないですか。で、やっぱ良いこと書いてくれるじゃないですか。だいたい(笑)。アレはうれしいですよねー。

でも、あんまりショックは受けたくなかったりとか。良いこともあれば悪いこともあったり、色んな事思っている方いて、そういう仕事なので。なるべく、悪いことはあんまり耳にしたくはないなとは思うんですけどね。

でもこれからは、そういうのと向き合っていかなきゃいけないのかなとも思います。気にしすぎるのもいけないとは思うんですけど、多少、世の中の声も絶対に必要だと思いますので。そんなマイペースでやっていっても良くないですし、そこは世の中の皆さんと一緒に渡っていかないといけないもんだと思うので。

特にファンの方とか、呟いているのを僕らが見たり、返信したりするっていう新しいコミュニケーションが始まると、いいかなとは思いますけどね。今まで以上な感じでというか。利点、いいこともあると思うので。SNSには。

――コミュニケーションがより密になる一方で、今までの「アイドル」像が崩れてしまう、アイドルである稲垣さんには、そうあってほしくない方もいるのではないかと思うのですが...。

それねぇ、結構考えてますよ。基本は「雲の上の人間」なんで(笑)。基本は、ね?基本は、トイレ、行かないですし(笑)。

そこ、本当難しいよね。僕も、聞きました。やっぱり、すごくうれしい方もいれば「ここは見たくないから気を付けて」とか。

「吾郎さん、お家のお花の写真は見たいけど、プライベートで誰かとごはん食べて、こんなん(自撮りのポーズ)とかは見たくないよ」とか。色々あると思うんですよ、それって。

でもそこもでもなんか、色々考えながら、やっていきたいし、やっぱファンの方とより深く、より新しいものを作って行きたいということが、前提なので。そこはちゃんとデリケートに、SNSの良いところと悪いところがあると思うので、そこも、勉強しながらやっていきたいですね。

ま、ユーチューバー(草彅)にはかなり過激にやってもらいたいですけどね(笑)。

――3人が出演される、ネット放送局AbemaTVの生放送特番「72時間ホンネテレビ」が11月2日から放送されます。やってみたいことはありますか?

(取材時点で)まだ打ち合わせ中で、企画がハッキリと上がっているわけではないんですが、なんせ初めてのことで、未知の世界、想像もつかないんですけれども。逆にどういったものを求められているのかなぁとか、そういうのもわからないので、試行錯誤しながら、足並みをそろえながら、着々と前に向かって進んでいる最中なんです。

そうだなぁ、やってみたいこと...今まで、地上波のテレビでできなかったこととかもあると思うし、インターネットだから、SNSだからできることっていうのも確実にあると思うので。かなりホンネに迫って、テレビでは言えないようなこと、まあこれもテレビではありますが、皆さんが聞きたいことにお答えする。

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InstagramやTwitterも同時にするということで、リアルに視聴者の方と向き合いながら、対話して番組を作っていくことができる。これは今までないことなので。

もちろん、いつもブラウン管(テレビ)の向こう側の視聴者の方と対話をしながら気持ちの中ではやっているんですけれど、本当にダイレクトにそれが入ってくるというのは、それはちょっと経験がないので。

本当、SNSとかに対してはわりかし無頓着の方なので、それも勉強中なんですけれど、それを駆使しながら新しい形のテレビを本当に作って行けたらなぁと思っていますね。

あとは、それぞれの個性を生かしたこととか、3人で今までできなかったけどやってみたかったこととか、いろいろあるので。色々な人に会いたいとか、色々な人に気持ちを伝えたいとかいうこともあるので。もしかして72時間じゃ足らないかもしれないですし、期待していてほしいですね。

――芸能活動30年間の中で一番長い番組になると思いますが。

まず、72時間もやっていただけるというのは本当に感謝したいですよね。なかなか、ないですからね。いやぁ。やるほうも見るほうも、スタッフさんも僕らも皆が未知の世界で、ちょっと想像がつかないんですけれど、まずは本当にありがたいなぁという気持ちです。

そうですねぇ。できれば、72時間ぶっ通しで見てくださったほうが、ありがたいとは思いますし。ただまぁ、見るほうも疲れちゃいけないと思いますし。ネットのテレビと地上波って、自分たちで見ていても、求めるものも違ってきたりするじゃないですか。だから本当、これからだと思うんですが。

...まぁ基本的には、健康志向なんでね(笑)。自分の健康というか、自分の感じはキープしつつ。無理することとか、記録に挑戦するとか、そっちの方向性ではないと思うので、何か楽しみながら?それぞれのペースで、気楽にできればな、リアルな気持ちが伝わればなと思うので。

スタッフの方も大変ですよね。スタッフもコロコロ替わっちゃったらおかしいですしねぇ。がんばりたいなと思いますね。

――番組について、稲垣さん・香取さん・草彅さんの3人でお話しされましたか?

今まで番組を作ってきた時よりも、さらに濃密に、密に打ち合わせをしてやっています。

今までは通じ合っているから、「会話はそこまで必要ないかな」とか思って、ずっとやってきてはいたんですけれど、今回ばかりは、ちゃんとした実のある言葉で、ディスカッションしながらやっていきたいなっていう。もちろんフィーリングも大切ですけれども。そんな感じで。

まぁ、でも、しょっちゅう会ってますね。もちろん、「言わなくても分かる」みたいな感覚も大切なので、真面目になりすぎてもよくないとは思うんですけれど、でも、結構色々と話し合いはできているんじゃないかなぁと思います。

――72時間の番組が決まって、芸能界から続々と参戦の声が挙がっていますが。

いやぁ、ありがたい、うれしいですよね。それだけ本当に、注目してくださっているというのはありがたいことですし、「あ、こんな方まで気にしてくれていたんだ」とか。

色々、思ってくださる方とか、注目している方とか、ちょっと参加したいけどしづらい方とか、色んな方がいると思うんですけれど、それだけ注目してくださっているというのは、すごいありがたいです。

今まで共演することがなかった人や、今までない繋がり、色々とお見せすることができるんじゃないかなって思いますね。楽しみにしていてください。