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編集で髪の毛を消された…黒人のオスカー女優、ファッション誌に「心底ガッカリ」

ルピタ・ニョンゴの告発に、Grazia誌は謝罪した。

2017年11月14日 17時18分 JST | 更新 2017年11月14日 22時42分 JST

「事前に知っていたら、髪の毛を消すなんてこと絶対許さなかったのに...。」

オスカー女優のルピタ・ニョンゴ(34)が、表紙を飾ったイギリス版『Grazia』誌に、無断で自分の髪の毛を消す編集加工をされたことをInstagramで明かした。

幼少期には、自分の黒い肌や縮れた髪の毛をコンプレックスに感じることもあったが、今はありのままの身体を誇りに思っているのに、無断で縮れた髪の毛を消されてしまったニョンゴ。

怒りと悲しみの思いを綴った。

▼ルピタ・ニョンゴがInstagramにつづったコメント(全文)

"私はこれまでも全身全霊で、何度もはっきり言ってきたように、私の生まれながらの身体を誇りに思っています。

白い肌や、まっすぐでツヤツヤな髪の毛が美のスタンダードだと感じながら育ってきた時期もあったけど、黒い肌の色、縮れたくるくるの髪の毛もまた美しいと今はわかっているけれど。

ファッション誌の表紙を飾れることは私にとって、とてもありがたいこと。

黒い肌で縮れた髪の毛の人たち、特に子どもたちに、ありのままで美しいんだよってことを伝えられるまたとない、いい機会だから。

でも今回、私を表紙用のモデルに選んで、私の髪の毛を編集で取り除いたイギリス版の『Grazia』誌には心底ガッカリした。

事前に知っていたら、髪の毛を消すなんてこと絶対許さなかったのに。​​​

黒人女性の外見や髪型に対して多くの人が知らずに持っている偏見に立ち向かうためには、乗り越えなければいけないことがたくさんあると彼らに理解してもらうために説明したのに。"

ルピタニョンゴが投稿の最後につけたハッシュタグ「#dtmh」は「Don't Touch My Hair,(私の髪に触らないで)」の略語で、自分たちの髪の毛について、人権を迫害されていると感じて反発する黒人女性たちが長らく使ってきた言葉だ。

Grazia誌は「テレグラフ」誌の取材に対して、Graziaは多様性の表現を重んじる雑誌であり、ルピタ・ニョンゴには誠実に謝罪をしたと回答した。Graziaは、カメラマンに対して髪の毛を消すような編集をする依頼は一切出しておらず、自分たち自身でもそういった編集をしたという事実はないということを釈明。その上で、本人に無断で髪の毛を消す加工がされてしまったことが同誌のポリシーに反していることを認め、謝罪した。

Mario Anzuoni / Reuters
ルピタ・ニョンゴ(2015年12月14日撮影)

ルピタ・ニョンゴは、1983年3月1日生まれのメキシコ出身の女優。両親はケニア出身で、ニョンゴ自身も幼少期をケニアで過ごしたという。

ワシントンD.C.で誘拐され奴隷として売られた黒人を描いた映画『それでも夜は明ける(2013)』で、12歳の奴隷少女役を演じ、アカデミー賞助演女優賞を受賞した。

2014年には、アメリカ「ピープル」誌が発表した「世界一美しい人」リストでトップに選出され表紙を飾った。

ルピタニョンゴはこの時「(表紙を飾ることは)ドキドキすることだし、すごく大きな賛辞です。私が表紙を飾っているのをみて、まるで自分が受け入れられたように感じてくれるかもしれない全ての少女たちのことを思うと、本当に幸せ」とコメントを寄せていた。

Lucas Jackson / Reuters
ユニークな髪型でパーティーに登場したニョンゴ(2016年5月2日撮影)


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