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ザギトワがフィギュア・ロシア選手権で初優勝。「クラシック曲以外を試したい」と意欲

タラソワさんも「力強い!お見事!」と絶賛

2017年12月24日 14時11分 JST | 更新 2017年12月24日 14時40分 JST
Alexander Demianchuk via Getty Images
フリーの演技後、ポーズを決めるザギトワ選手=12月23日、サンクトペテルブルク

フィギュアスケート女子のロシア選手権は12月23日、サンクトペテルブルクでフリーの演技があり、アリーナ・ザギトワ選手がショートプログラムに続いて1位を獲得、合計233.59点で初優勝した。ロシアのインタファクス通信などが伝えた。

2位はマリア・ソツコワ選手(17)=221.76点=で、3位はアリョーナ・コストルナヤ選手(14)=216.57点=だった。

ロシアは国ぐるみのドーピング問題で、2018年2月の韓国・平昌五輪に選手団を派遣できなくなったが、選手が個人の資格で出場することは可能。ザギトワ選手は五輪出場についての態度は明らかにしていないが、今回の優勝で出場の「権利」はほぼ手に入れたと言えそうだ。

「きれい、すごい。力強い。お見事」。ロシア・フィギュアスケート界の「大御所」、タチアナ・タラソワさんの口からは終始、賞賛の言葉しか出なかった。

解説者として競技場入りし、ザギトワ選手のフリーの演技を間近で見ていた。

真っ赤な衣装を着たザギトワ選手は、クラシックバレエの「ドン・キホーテ」の曲に合わせて軽やかに滑った。スタートからリラックスした表情だった。

ザギトワ選手のフリー演技は、後半にジャンプを「固め跳び」するという独特なスタイル。前半よりも基礎点が高くなるため、そうすることで高得点が狙いやすい。一方でリスクもある。

間断なくジャンプを連発すれば体力の消耗が激しく、次のジャンプが乱れる可能性がある。ひとたびミスをすれば、気持ちを切り替える余裕もなく次の跳躍に入らなければならず、さらなるミスを誘いやすい。

Alexander Demianchuk via Getty Images
フリーの演技をするザギトワ選手

だが、この日見せたザギトワ選手の演技は、そんな「不安」を吹き飛ばすほどの圧巻ぶりだった。ジャンプのミスはほとんどなく、疲れを感じさせない滑りだった。演技後、本人も優勝を確信したのか、満面の笑みを浮かべた。

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演技終了後、感極まるザギトワ選手

世界女王のエフゲニア・メドベージェワ選手がけがで欠場した中での勝利とはいえ、今回のザギトワ選手の演技は、2人の実力が拮抗してきていることをうかがわせる内容だった。

ロシア国営メディアのRスポーツによると、ザギトワ選手は試合後の記者会見で「いい滑りができて本当にうれしかった。順位を気にせず、ただコーチと作り上げた演技をどう発揮するかだけを考えていた。だけど、滑り終わった今、私は自分に自信が持てるようになった」と話した。

また、ショートで「ブラック・スワン」、フリーで「ドン・キホーテ」といずれもクラシックバレエがらみの曲を使っていることについて、「自分自身変わるために、何か新しい曲を試したい。『私ができるのはクラシックだけではないんだぞ』ということを見せたい」と意欲を見せた