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物価は高いけど、住みやすい!?シンガポールが日本人に愛される理由4つ

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間もなくシンガポールに来て1年が経つ、粟飯原(あいはら)です。
 

シンガポールは2015年度のEIU世界生活費ランキングにおいて1位となりました。

物価が高いシンガポールですが、海外駐在員が住みやすい国ランキング(HSBC調べ)でも1位(日本は24位)となり、観光客の数も年々増加しています。

なぜ物価が高いのに、シンガポールは住みやすいと言われるのか......。
 

今回は、日本人から見たシンガポールの魅力についてお伝えします。

1.英語が公用語


海外に住む際に重要なもののひとつが、言語。

日本の公用語が日本語のみであるのに対し、シンガポールは公用語が英語、中国語、マレー語、タミル語の4つもあります。

道路標識もレストランのメニューも、スーパーでも電車でも基本すべて英語表記があるため、外国人が暮らしていく上でも特に不自由がありません。
 

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▶看板も英語、中国語、マレー語、タミル語で書かれている

シンガポールで主に話される英語は「シングリッシュ」と呼ばれる独特なものですが、彼ら自身がブロークン・イングリッシュを話すため、きちんとした英語が話せなくてもなんとかなってしまう国です。
 

それに対し日本は、英語が通じる人が増えてきているとは言えど、まだまだ英語が通じない国として知られています。

私の外国人の友人は来日時、携帯電話の契約や銀行口座の開設、不動産契約などで日本語ができずにとても苦労したと話していました。

2.災害が少なく治安も良い


シンガポールは自然災害の危険度で全世界159位(日本は17位)と、災害とはほとんど無縁の国です(国連大学「World Risk Report 2014」より)。

台風や地震がなく、津波もあって10年に1度、数センチ程度と言われています。

雨季には毎日のように、ものすごい雨量のスコールと雷の音の大きさに驚きはしますが、それが土砂災害につながることも滅多にありません。
 

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▶独特な形の高層ビルやマリーナベイサンズは、大きな災害がないからこそ
 

治安に関しても、シンガポールは民主主義国家ではあるものの、与党に有利な独特な選挙制度であるため、建国以来今日まで、事実上PAP(人民行動党)による一党独裁が続いています。

そのため警察の統率力が高く、非合法組織もほぼ存在しません。

大事件もあまり聞いたことがありません。

3.ワーク・ライフ・バランスが良い


世界最大級の人材会社・ランスタッド社の調べではシンガポールの労働者における仕事への満足感はアジアで最低という調査結果が出ていますが、長時間労働がはびこる日本で働いた経験のある日本人からすると、シンガポールで働くほうがよほどワーク・ライフ・バランスがしっかりしているように思えます。

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▶平日でも仕事帰りに食事、お酒を楽しむ人でどこも賑わう

もちろんこれは企業や職種によっても差がある話かとは思いますが、現地採用として働く日本人だけでなく、駐在員の友人たちも、日本にいた頃より残業時間も少なく、仕事も楽だとよく話しています。

日本に帰任した後、会社を辞めてシンガポールに戻り、現地採用として働き始めたという話もちらほら聞くほどです。

上司が残っているから帰れないとか、有給を取りたいけど取りづらい雰囲気だから遠慮する......といった考えは存在しないように思います。
 

権利は権利として当たり前のように利用し、そのぶん効率よく仕事をして、きちんと成果を残す。

一見ゆるい感じを受けますが、理に適っていると思います。

4.シンガポール人は親日家


第二次世界大戦中、シンガポールは日本の支配下にあった時期がありました。

シンガポール人の日本に対する姿勢として「Forgive, but never forget」という言葉があります。

日本軍がシンガポールに対して残虐行為を行ったことは事実ではあるけれど、日本の良いところは見習って一緒に発展していこうというものです。

若者にもこういった教育がされているため、反日感情は薄く、親日国家のひとつとなっています。

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▶日本にちなんだイベントは、いつもシンガポール人たちで溢れる
 

今では「日本が好きか」という質問に対して、90%以上の国民が肯定的な回答をするほどです。

日本語を習うシンガポール人も多く、街には和食レストランがありふれており、日系デパートやスーパーがあるなど、日本文化が広く受け入れられているところもまた、日本人にとっては住みやすい理由なのではないでしょうか。

 

人材政策は、徹底したエリート教育と海外からの高度人材の受け入れにあると言われているシンガポール。

国内唯一の国立総合大学であり最難関でもあるシンガポール国立大学は近年、世界大学ランキング調査でアジアでトップに躍り出て、小学6年生の時に受験する統一卒業試験の結果によって大学へ進学できるかどうかが決まってしまう、エリート主義国家。

日本とはまったく異なった教育体制で育ったシンガポール人や、世界中から来た優秀な人材の中で自分の力を試したいと思う人にとって、シンガポールは魅力的な国のひとつではないでしょうか。

 
 

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ライター
粟飯原 聡美/Satomi Aihara

1989年生まれ、千葉県出身。海外旅行が大好きなことから英語に興味をもち、大学では英語学部で国際関係について学ぶ。在学中にオーストラリア、アメリカに滞在した経験から海外で働くことに憧れを抱くように......。卒業後に勤めた日系航空会社を3年半で退職し、転職、シンガポールで現地採用として働く。現在、多様な文化の交差点にて新たな夢を模索中。

 
 

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