アメリカ東海岸を襲った大雪、自動車業界にも打撃

先週末、アメリカ東海岸を襲った大雪は、人々が家から出られないほどだった。この猛吹雪は自動車業界にも一時的な打撃を与えている。
Autoblog

先週末、アメリカ東海岸は「ウインター・ストーム・ジョナス」と名付けられた記録的な大雪に見舞われた。多いところでは90cmにおよぶ積雪量となり、住人の多くは家から出られない状況が続いたが、この猛吹雪は自動車業界にも一時的な打撃を与えている。

この大雪で各州から非常事態宣言が出され、人々が不要な外出を控えたため、自動車工場やディーラーが影響を受けた。ワシントンD.C.では同週末にワシントン・オートショーが予定されていたが、悪天候により26日まで延期となった。

ゼネラルモーターズ(GM)トヨタBMWは大雪の影響で工場の稼働停止を余儀なくされた。BMWは従業員の自動車通勤が危険と判断し、サウスカロライナ州スパータンバーグ工場の金曜と土曜のシフトをキャンセルしたと米自動車メディア『Automotive News』が伝えている。

トヨタもケンタッキー州ジョージタウン工場を金曜に停止し、GMもケンタッキー州ボーリンググリーン工場の金曜のセカンドシフトを休業している。

吹雪で客足が途絶えたディーラーも週末の売上が大きく減少した。同メディアによれば、ディーラーの中には、こうした悪状況を何とか打開しようと、見込み客に大幅なディスカウントを提供して来店を促す店舗もあるという。駐車場のクルマには雪が降り積もっており、従業員は雪かきに追われた。

良いニュースは、この大雪の問題が長期的ではないということだ。天気予報によれば、今後数日間、東海岸に大雪が降ることはないとのことなので、自動車業界もすぐに正常に戻るだろう。

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

(2016年1月30日 Autoblog日本版「アメリカ東海岸を襲った大雪、自動車業界にも損害をもたらす」より転載)

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