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カタールには2022FIFAワールドカップを行える正当な理由がある

2014年07月11日 18時47分 JST | 更新 2014年09月09日 18時12分 JST
KARIM JAAFAR via Getty Images
FIFA president Joseph Blatter opens the envelope to reveal that Qatar will host the 2022 World Cup at the FIFA headquarters in Zurich on December 2, 2010. Qatar became the first Arab, Middle Eastern or Muslim country to be awarded the right to stage football's World Cup. AFP PHOTO/KARIM JAAFAR (Photo credit should read KARIM JAAFAR/AFP/Getty Images)

カタールは2022FIFAワールドカップにおいて強力な招致活動を行った。なぜならカタールには恵まれたサッカーの歴史がないからだ。しかし私達は疑いを持っている全ての人に対して説得力のある反論ができるし、プロセスはフェアだった。

2014年のワールドカップウィークに入り、私達はサポーター達の大きないらだちと失望を既に目の当たりにしてきた。しかしスペインであろうがイングランドであろうが、彼らが早い時期に敗退したという結末を説明する十分なサッカーの論理がある。そしてここ数週間にわたり報じられてきたかもしれないが、カタールが有名なライバルを打ち破り8年後にトーナメントの開催地となるのにふさわしい正当な理由もある。私達はただ聞いてもらうよう努力してきただけだ。

カタールには恵まれたサッカーの歴史がない。小さな国であり、夏は気温が高い。しかし裕福であるということだけで不当にも疑念が注がれている。しかし私達の招致活動は成功した。それはこれらの大きな疑念が無視されたからではなく、説得力のある答えを示したからだ。私達は全ての課題を有効に利用した。私達が勝利したのはこの候補地がベストだとみなされたためだ。

カタールサッカーの歴史はヨーロッパや南アメリカに比べとても浅いかもしれないが、ここや中東各地での試合に対する情熱は彼らと全く同様にとても強い。FIFA委員はこのことを理解しており、トーナメントを新しい地域で行うことを切望していた。

1994年のアメリカ、2002年の日本と韓国、2010年の南アフリカでの決勝トーナメントはサッカーの世界的な人気を確立する助けとなった。これは中東の多くのサッカーファンに向けてトーナメントを開催する良い機会である。

2006年アジア競技大会や2011年パンアラブ競技大会、アジアカップ2011など他のメジャーなスポーツイベント開催の成功も、FIFA委員を安心させることとなった。カタールのコンパクトな大きさはこれらのイベントにとても異なった印象を与え、このことはFIFA委員にとってもう一つのポジティブな要因となった。私達はチームやファンが開催地間の長い距離を飛行機で移動する必要のないワールドカップについて訴えた。それはブラジルや4年後のロシアとは異なるワールドカップのあり方だ。彼らはカタールが世界で最も低い犯罪率の一つを持つ安定した平和な社会であることをよく認識していた。

私達は言うまでもなく強力なライバル候補と対峙していた。しかしアメリカや日本、韓国はいずれも少し前のワールドカップを開催していた。オーストラリアはとても強いスポーツの伝統があるが、サッカーは第一のスポーツではない。そこで開催される決勝トーナメントには長い道のりと多額の出費も伴うだろう。その一方、ドーハの新空港から4時間以内のフライト圏内には20億人を超えるサッカーファンがいる。

カタールがとうてい正々堂々と勝つことができない主な理由は夏の暑さにあると一部の批評家たちは見ていた。しかし私達は心地よいコンディションで試合をプレイ・観戦できる方法を示した。冬にトーナメントを行うことは立候補に不可欠な要素ではなかった。空調管理されたスタジアムは空想の飛躍のように見えるかもしれないが、私達は2008年以来アウトドアイベント用のクーリングシステムを所有している。

私達は研究開発に投資し、ソーラーや再生可能テクノロジーによる空調技術を開発した。そしてそれを他の国々にも共有することをFIFAに約束した。

私達が他の候補国よりも多くの資金をキャンペーンに費やしていたことは認めるが、このことは単に有名なライバルたちに追いつくことにしかならなかった。私達は人々に対してカタールのことや提案できることを説明し、知られている障害を克服しなければならなかった。しかし誘致活動を開始した日からチューリッヒにおいて私達の国名が封筒から引き出された日まで、私達はルールに厳密に従ってきた。私達が誘致過程に対するFIFAの調査に喜んで完全に協力するのはこのためである。私達には隠したり恐れたりすることはなにもないのだ。

これは次第に激しくなる的外れな非難の集中砲火を止めることにはならなかった。例えば今週、インターポールは2022年大会のこの決定に対して犯罪捜査を指示したというサンデー・タイムズの報道を完全に否定した。

私達はワールドカップに対する思いをFIFAにはっきりと述べた。それはこの地域が好ましい変化を起こすきっかけになってほしいという期待だ。私達は約束を守り、例えば労働法の近代化などの対策を講じてきた。中東での決勝トーナメント開催が周辺地域の理解を深めるだろうという強い信念も強調した。

ブラジルで目にしたように、ワールドカップは人々と文化を引き合わせる卓越した能力を持っている。新しい友情を生み出す世界中のファンがいる。彼らは見識や知性をより深めて帰国するだろう。

悲しいことに世界には多くの意見の相違や誤解がある。しかしサッカーに対する情熱を共有することで、先入観を減らし共通点のもとに人々が団結することができる。このメッセージは (決してそれほど重要ではないが) 私達の誘致活動の中心にあった。これは、私達が2022年に世界をこの国に迎えるのを楽しみにしている理由でもある。2022ワールドカップは素晴らしいイベントとなるだろう。

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