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あけましておめでとうございます。ガンから回復しました。

2月からREADYFOR株式会社の代表取締役CEOとして現場復帰をします。

2018年01月04日 15時39分 JST | 更新 2018年01月04日 17時25分 JST
米良はるか

新しい年の始まり。

私にも嬉しい結果が待っていました。半年に及んだ悪性リンパ腫の治療により、無事「寛解」の診断を受けることができました。

前回のブログで報告させていただいてから、たくさんの方から励ましをいただき、本当に心強く毎日を送ることができました。悪性リンパ腫は原因がわからない病ですが、先生からも、笑うことは薬になるよ、と言われていたので、会社のメンバー、友人、先輩方とお会いできた時は、思い切り笑って過ごしました。皆様、ご協力ありがとうございました。笑顔で治療を続けることができました。本当にありがとうございました。

さて、新年なので、個人的には激動の2017年を振り返り、2018年に向けての思いを少し書かせていただこうと思います。

23才でReadyforをスタートさせて、寝ても冷めても、会社のことだけを考えていた様な気がします。仲間のみんなとサービスを作るのが楽しかった。そして、たくさんの皆様の夢に出会い、Readyforが成長しているのを実感していました。自分の作った舞台で踊っている様で、そこにはたくさんの人々が集まってきてくれる、自分と舞台が一つになり、会社が人生になっていました。そんな時の病気です。会社を休むと決めた時(当時は、病気の重さもわからなかったので、辞めないといけない可能性も考えていました)、がんの恐怖と同時に、自分のアイデンティティが喪失されるような気持ちになりました。突然舞台から降ろされ、誰もいないところに連れ去られたような気分でした。ぽつんと一人で部屋に取り残された時は、自分の存在のはかなさに圧倒されていました。

一人でいる時、自分を救ってくれたのが、たくさんの本でした。たまたま読み始めた本が「幕末史」(半藤一利著)という歴史本でした。幕末〜明治維新の動乱の中で、多くのリーダーたちが挫折を乗り越えて新しい世を作るために、奮闘する話。そこで、私が学んだのは、幕末の志士たちは、初めから表舞台の主役ではなかったことです。例えば、西郷隆盛は2度も島流しにあっていたし、勝海舟は軍艦奉行を罷免され2年間蟄居していました。私にもそういう時間が与えられているんだ、そう思うことですごく気が楽になりました。

Creative isolation(創造的孤独)

ある人に、教えてもらった言葉です。ネットで調べてもしっかりと定義が出てこないので、私の解釈ですが、自分を実社会から切り離し、あえて孤独な時間を作ることで、日常で忘れてしまった人間本来の感覚を取り戻すという試みです。

「Readyforの米良はるか」という社会における役割から切り離されたからこそ、今まで感じることができなかったものの見方、人生観、本当に大切なものを再確認することができたように思えます。

一方で、私は、この孤独がいかに苦しいものかわかりました。

クラウドファンディングは、資金調達の一つですが、それ以上に、お金を媒介に、人の思いに賛同した人の思いが集まる意思表明の場になっていると思います。Readyforは、勇気を出して、新しい価値を産もうと挑戦した人にとって、「自分は一人じゃないんだ。応援してくれる人がいるんだ」と感じることができる共感の場。私たちがこれから迎える社会での大きな支えになると思います。

ある研究所のデータでは、2030年までに今の仕事の49%がAIに置き換え可能と言われていますが、そんな時代には、新しい価値を出そうとする個人を応援する環境が必要です。個人が孤独にならず、社会にポジティブな影響をもたらすかどうかは、「人を一人にしない活動」こそ、大事になっていくと思います。

私は、2月からREADYFOR株式会社の代表取締役CEOとして現場復帰をします。走り続けるためにも、しっかり運動・睡眠・食事のリズムを作ります。

生かされた命だと思うので、しっかりとその大切さを感じながら、一度きりの人生を満足できる様に、社会に貢献していきたいと思います。

前回のブログで反響があった、読んだ本100冊や、私のがんの闘病生活も、いずれか誰かのお役にたてれば・・・ということで、また近いうちに更新していきます。

長文になりましたが、これからも今の社会に必要な仕組みを会社を通して実現していくので、応援してください。応援いただいたみなさま、ありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

米良はるか

◇◇◇

米良さんの許可を得て、2018年1月3日のnoteから転載しました。