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巨人の2位

2015年10月24日 14時32分 JST | 更新 2016年10月23日 18時12分 JST

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今季は「新成」というスローガンを掲げて4連覇に挑んだ。

「巨人2位」

私は、その言葉になぜか新鮮さを覚えた。ここ数年、巨人はセリーグ3連覇を2度も成し遂げたせいか、「優勝」という特別な言葉に慣れてしまっていたのかもしれない。

調べてみると、巨人の2位は2001年以来14年ぶり。原辰徳監督にとっては、監督として最初で最後の2位となった。

■巨人の監督交代は2位が多い

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原監督はV9時代以来となるセリーグ4連覇を逃し、退任を表明した。巨人は過去2位で終わったシーズンが15回あり、うち6回は監督を交代している(シーズン中の交代は除く)。そのほとんどが優勝の翌年が2位という成績なので、巨人の監督にとっては「鬼門」と言えよう。

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原監督は選手時代を含め、5度の日本一を味わった。

特筆すべきなのは、優勝5回以上の監督が2位で退任したのが4人(水原茂、川上哲治、長嶋茂雄、原辰徳の各氏)もいること。巨人は「球界の盟主」と「紳士」を自認し、「常勝」を義務づけている球団で、地上波の全国中継が多いこと(以前に比べると大幅に減った)、ファンの期待が大きいことも重なり、その重圧は横綱と同じだと思う。

■巨人の野球は転換期を迎えている

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余力を残して引退するとは、本人も想像していなかったと思う。

原監督の後任に、高橋由伸選手兼任コーチの監督就任が決まり、併せて現役引退も発表された。"昭和50年代生まれ初の1軍監督"とはいえ、来季も現役を続けてほしかった。腰の手術後、スタメン出場が減っていたとはいえ、今も存在感が光る選手だからだ。

高橋選手の今季は、打率2割7分8厘、本塁打5、打点21ながら、代打出場に関しては、なんと打率3割9分5厘で、首脳陣だけではなく、巨人ファンの信頼も厚い。彼が欠けるだけでも大きな損失だ(後任の"代打の切札候補"は現時点2人いる)。せめて背番号は今まで通り「24」のままにしてほしい。参考までに、中日ドラゴンズの谷繁元信"専任"監督は、来季も背番号27のユニホームを着る。

さて、巨人は「長距離打者中心のチーム」という印象を持つ人が多いと思う。しかし、2011年以降は統一球の影響なのか、本塁打数が激減。今季については、ベテラン主力選手の衰え、立岡宗一郎選手を除く若手選手の伸び悩みもあり、チーム打率2割4分3厘、本塁打98に終わった。来季は若手選手の奮起だけではなく、「投」のチームに転換する時期だと思う。

かつては、藤田元司氏が先発3本柱を確立し、投手王国を築いた。特に第2次政権では先発投手が完投すると、翌日は完全オフ(練習に参加しなくてもいい)を与え、労をねぎらった。巨人が来季優勝するには、2つがカギと考える。

1.先発投手の充実、完投の大幅な増加で、リリーフ投手の負担を減らすこと。

2.若手野手は、"ショート、センター以外のレギュラーは白紙"と考えること。

ここ数年は、どのチームも先発投手が無失点や球数が少ないなど、いいピッチングをしているのに、監督のむやみな継投で星を落とす試合が多い。中継ぎ投手を対象とした「ホールド」の設定が一因と言えよう。現代のプロ野球は、先発投手の球数が減少する一方、リリーフ投手の登板数が増加しており、肩やヒジにかかる負担が以前より大きくなっている。どの監督もリリーフ投手の登板数を見直すべきだ。先発投手の四半世紀前は中5日を基本としていたが、今は中6日なのだから。