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ロングゲームの重要性を再認識すべきとき

2015年02月14日 02時22分 JST | 更新 2015年02月14日 02時22分 JST

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 僕たちは、ロングゲームとショートゲームを同時に戦っている。 

 ごく当然のことだけど、最近、そのことを痛感することが増えた。

 会社人生も、起業や自営業者としての人生も、あるいは、家庭人としての人生も、ひとしく、ロングゲームであると同時にショートゲームである。

 僕らはついつい、目前のショートゲームに熱中し、そこで勝った負けたと大騒動してしまう。

 たとえば、野球で言うと、1回の表裏の攻守だけで気分がどちらかに傾いていしまう。

 しかし、野球は9回まであるし、人生は9回どころか、命あるかぎり続く。死んだあとにも何かを残し、そのゲームが永遠に続くような人もいる。

 この考え方は、僕の大好きなカナダの起業家のJustineさんから学んだものだけど、彼がよく書いているのは、ロングゲームの重要さである。

 たとえば、自分の提供しているサービスをウェッブ上で販売しているとする。そのサイトに来てくださった方が、その場で買うかどうかは、ショートゲームだ。そして、そのショートゲームに勝つ、つまり、お買い上げ率を高めるために、しなければならないことがたくさんある。サイトのデザインを見やすくしたり、コピーを練ったり、動線を整えたりということだ。

 ショートゲームの勝負は長くて数分、短いと何秒、何十秒ということになる。

 しかし、その人がその時に、そのサービスが必要でないとしたら、いくらサイトを磨いても売れない。ショートゲームでは勝ち目がない。

 ロングゲームの方は、こんな風になる。

 サービスの本質を磨いておき、役に立てるようにしておく。サイトに訪れた人に、そのサービスの良さ、あるいは、それを提供している自分のことを知ってもらい、いつかその人がそのサービスが必要になった時、検索して自分のサイトに来てくださって、お買い上げくださるようにする。

 このゲームのスパンは、何ヶ月だったり、何年だったりする。

 うちのビジネスにも転機があって、3年ぐらい前に国内向けのネット販売を始めた。

 海外向けには10年近くの経験と蓄積があったのだが、国内にはほとんどお客様はおらず、ゼロからのスタートだった。

 当初、twitterで告知したり、リスティング広告の手法を学んだりしながら、サービスを良いものにしようと、いわばショートゲームを強く意識して仕事をしていた。

 

 その後、このブログを始めた。

 それは、ビジネスのためというより、僕のコーリング(天啓・天職・天から授かったように思える使命)でもあって、とにかく書きたいことを書き続けた。

 それなりに時間もかかるし、ビジネスに直結しないので、そんなことをやっている暇があれば、自社サイトを磨くことに時間をかけたほうがいいんじゃないか(ショートゲームに注力したほうが成果は大きくなるのではないか)と思い、何度かブログもやめかけた。

 しかし、ブログは、やはり、ロングゲームであった。

 毎日ブログを更新して、もうすぐ3年になる。

 大きな影響力をもったわけではないけれど、自分の身の丈から比べると、比較にならないほど多くの人が、僕のことを、僕の会社を知ってくれるようになった。

 計測する方法はないのだけれど、おそらく、現在弊社を支えてくださっている多くのお客様は、「着物が必要になったときは、まあ、イチローのところから買ってやるか」と思ってくださっているように思えて仕方がない。

 リマーケティングやSNSによる拡散などもあり、現在ではブログを通じたロングゲームが、いままでにないほど、効果を発揮するようになってきたように思う。

 成果の見えないロングゲームを毎日続けるのは、苦しいことでもある。

 だけど、ビジネスも、ブログも、それが自分のコーリングに導かれているのであれば、苦しさだけでなく同時に大きな喜びも味わうことができる。

 自営業者やフリーランス、経営者などの実名ブログの必要性、有効性については、ずっと以前から言われてきたことで、何も目新しいものではない。

 それでも、なお、コンスタントにブログを書いていない人も多いように思う。

 いまこそ、ロングゲームの重要性を認識するべき時と思うのだが、どうだろうか?

photo by 826 PARANORMAL

(2015年2月13日「ICHIROYAのブログ」より転載)