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不妊の原因、約半分は男性です。妊活を始める前に知っておきたいこと

「不妊治療」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか。

2017年11月29日 06時47分 JST | 更新 2017年12月01日 17時49分 JST

「不妊治療」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか。

現在進行形の人も、私には関係ないという人も、ぜひ知ってほしいことがあります。

日本ではおよそ5.5組に1組の夫婦が不妊の検査や治療を受けた経験があり、その割合は年々増加しています。

この数字を見ると、多くの人が不妊と向き合っていることがわかります。しかし、検査や治療は女性だけが主体となって行われることが多く、「不妊は女性の問題である」という誤解や「自分は大丈夫だ」という根拠のない自信などから多くの男性は女性と同じタイミングでは行動を起こしていません。

WHO(世界保健機構)の報告では不妊の原因の約半分が男性にあるということが明らかになっています。不妊治療専門の医師によると、女性だけで1~2年ほど治療を続けたが妊娠に至らず、ようやく男性が受診したところ実は男性側に原因があったと判明するケースも少なくないそうです。男性の参加が遅れることで、女性だけに精神的・身体的負担がかかっているだけでなく、貴重な時間も無駄になっているのです。

そこで、男性の一歩目のハードルを下げ、妊活や不妊治療に取り組むきっかけにしてもらうために、自宅で手軽に専用キットとスマートフォンだけで精子の濃度と運動率を測定できるサービス『Seem(シーム)』を開発しました。

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セルフチェックがきっかけで無精子症が発覚

『Seem』の開発段階でユーザーテストを行ったところ、20名の参加者のうち4名で精子の濃度や運動率がWHOの下限基準値を下回り、そのうちの1名は濃度・運動率ともにゼロという結果でした。その方はまさに妊活を始めて2ヶ月目だったのです。

その後、追加で2回使用してもらいましたが精子の存在が確認できなかったため、すぐに生殖医療専門の病院を受診してもらったところ、無精子症ということがわかりました。

病院での精密検査の結果、幸いにも精巣では精子が作られており、生まれつき精管が欠損しているということが判明しました。その場合、TESE(精巣内精子採取術)という方法によって精巣から直接精子を採取することができます。パートナーからも卵子を採取し、顕微授精という高度な治療を行うことで、無精子症と診断されても妊娠できる可能性があります。

この方の場合もすぐに最適な治療方法に進めたことで、『Seem』の利用から半年後にはパートナーが妊娠し、その後無事に元気な女の子が誕生しました。

このケースでは男性が妊活の初期段階で『Seem』を利用して病院を受診していなければ、妊活を始めてから半年では女性側もまだ相談に行っていなかった可能性が高いのです。

男性側の原因がはじめに明らかになったことですぐに不妊治療のステップを進めることができ、時間や金銭的負担はもちろん、女性側の身体的・精神的負担も大きく軽減することができました。

妊活の初めに男性が行動を起こすことで、これまでの妊活や不妊治療の流れを劇的に変えることができるのです。

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男性が主体的に取り組む妊活を「当たり前」にしたい

男性の精子の状態は喫煙や過度の飲酒、下着の種類、食生活などによって変化することがわかっています

精子の数が多く、動きも活発な状態

精子の数が少なく、動きが鈍い状態

男性が自分の精子の状態を定期的にチェックすることができれば、男性が妊活のために自分の生活や環境を見直すといった新しい習慣を産み出せる可能性があります。

女性だけに負担を押し付けがちだったこれまでの妊活・不妊治療を反省し、カップルで一緒に取り組むことを「当たり前」にしていきたいと考えています。

lbo

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