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『パッセンジャー』―近づく宇宙!/宿輪純一のシネマ経済学®(118)

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(Passengers/2016年)

『2001年宇宙の旅』(1968年)的に、航行中の宇宙船を舞台に、目的地到着前に目覚めてしまった男女の運命を描くロマンティックSF。宇宙空間で生き残る2人のすべを模索する男女を、『ジュラシック・ワールド』や『マグニフィセント・セブン』などで、最近、大作続きで乗っているクリス・プラットと『世界にひとつのプレイブック』などのオスカー女優ジェニファー・ローレンスが演じる。SFにおける宇宙船が好きな人にはたまらない作品であろう。

宇宙への移民を目的とした5千人が乗った超大型宇宙船「アヴァロン号」が120年の航行に出た。途中、人工冬眠ポッドの故障によりジム(クリス・プラット)だけが目覚める。目的の惑星まで到着までの時間は90年。どうしようもなく、宇宙船内で孤独な死を待つのみとなってしまった。

いろいろあって、もう一人の乗客オーロラ(ジェニファー・ローレンス)が目を覚ます。絶望的な状況の中で、2人は惹かれたり喧嘩したりしながらも、何とか生き延びようとしていた。しかし、お約束であるが、アヴァロン号の調子が悪くなるなど、ピンチが続く。これ以上のネタバレは書けないが、そして、厳しい状況の中、結末へと向かっていく。

ちなみに「アヴァロン(Avalon)」は、ブリテン島にあるとされる伝説の島。アヴァロンはアーサー王物語の舞台として知られ、戦で致命傷を負ったアーサー王が癒しを求めて渡り最期を迎えたとされる。

宇宙への旅は、今や商業ベースでも可能になりつつある。米国の企業「スペースX」は民間による火星探査や移民構想も掲げており、早ければ2020年代にも飛行を開始するとの目標を明らかにしている。すでに、補給物資や実験装置を宇宙に送り届け、世界初となる衛星打ち上げロケットの垂直着陸も達成した。

一般の人にはまだ無理であろうが、宇宙への旅が徐々に近づいている。『サンダーバード』や『スタートレック』は昔から見ていたが、その世界が実現しつつある。その姿の「イメージ(目標)」は非常に大事である。「イメージ」があれば、荒っぽい言い方をすれば、中身はそれについてくる。携帯電話など昔から見ていたものが多い。具体的な「イメージ」が大事なのである。

日本経済の改革は、痛みを伴うため停滞している。財政や経営の透明性も大事であるが「具体的なイメージ」を持つことが、まず大事ではないか、と考えている。

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