「0.4kg」の体重の増加に、涙を流す女性たちへ

「BiS」のメンバー、プー・ルイさんのダイエット企画動画を見て

ハフポストの記事が、大きな話題になっている。

女性7人組アイドルグループ「BiS」のメンバー、プー・ルイさんが、ネット動画の企画でダイエットに失敗したことを理由に、活動を休止したという記事だ。

もともとの体重が標準値であったにもかかわらず、マネージャーから「ブタ」と言われながら、ダイエットに励み減量に成功する。しかし、3カ月後体重維持に失敗し、活動休止をマネージャーから言い渡される。

この記事で取り上げられていた動画は現在削除されており見ることができない。

動画を当初見たときは、半分を過ぎたあたりから、いよいよ耐えきれなくなり、色んな感情が腹の底から込み上げてくるとともに、吐き気がした。

それだけ見るに堪えない動画であったことは、きっと見た人たちなら大きくうなずいてくれると思う。

今わたしは、この動画を見て一人で声を押し殺しながら涙を流しているであろう人たちに、声を届けようと思う。私もかつては「体重」という数字にふりまわされた人生を送っていたからだ。

聞いてほしい。

動画を見て、めちゃくちゃ悔しい思いをしたり、苦しかったと思う。

もしそうなら、一度考えてみてほしい。

どんな環境が自分を苦しめているのか。

きっと数字に縛られる世界。体重で自分の人生を判断される社会。

0.4kgにどれだけの重みがあるか、わたしたちにはわかる。

もしそうなら、私たちから変わろう。

減らすことのできなかった数キロ、キープできなかった数百グラムのために、自分を苦しめるのはやめよう。

自分と約束した「"たった"数百グラムを減らすこと」ができないからって、喉に指を突っ込んだり、下剤に手を出したり。

私たちがあれほど動画を見て、「悔しい」と思った彼らと、同じようなことをしちゃだめだ。

今の悔しい気持ちを忘れないで。今の苦しさを忘れないで。

動画の中で起きていることがどれほど皮肉で、馬鹿げたものか気づいた今だからこそ、私たちが変わるチャンスなのかもしれない。

社会の風潮や価値観を変えるのにはまだまだ大きな壁があるけど、

私たちから変わらないと、この社会は絶対によくならない。

この悔しさを忘れないで。今の涙を忘れないで。

こんな大人たちと同じことを、自分にしないで。

憎しみや怒りは、きっと同じような感情しか生まないから。それじゃ相手の思うつぼだから。

今の気持ちを、自分のエネルギーに変えよう。わたしたちが変わる力にしよう。

わたしたちの価値は、体重計なんかじゃ絶対にはかれない。

0.4kgより守らないといけないものが、わたしたちにはたくさんある。

ハフポストでは、「女性のカラダについてもっとオープンに話せる社会になって欲しい」という思いから、『Ladies Be Open』を立ち上げました。

女性のカラダはデリケートで、一人ひとりがみんな違う。だからこそ、その声を形にしたい。そして、みんなが話しやすい空気や会話できる場所を創っていきたいと思っています。

みなさんの「女性のカラダ」に関する体験や思いを聞かせてください。 ハッシュタグ #ladiesbeopen#もっと話そうカラダのこと も用意しました。 メールもお待ちしています。⇒ladiesbeopen@huffingtonpost.jp

注目記事