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「殺処分ゼロ」を目指して 滝川クリステルさんに聞く

2014年09月23日 00時24分 JST | 更新 2014年11月05日 15時28分 JST

takigawa

犬や猫の殺処分ゼロを目指す取り組みはいま広がりを見せています。キャスターで東京オリンピック招致に貢献した滝川クリステルさんは今年、犬猫の殺処分ゼロを2020年までに達成しようと活動を始めました。

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動物を守る人たちがいる。そのことに関心を持ったのは、アナウンサーの仕事をする中で、シェルターという動物の一時預かり所を運営する人がいることを知ったからでした。

日本のメディアは動物の影の部分を出さない傾向にありますが、愛護センターを取材したり、動物の命を守る人に会ったり、できる限りメディアを通して伝えてきました。でも私自身は仕事が忙しく、責任を持って飼うことができないため、なかなか動物を引き取れずにいました。

2011年、東日本大震災が発生し、福島県で原子力発電所の事故が起きました。周辺の人々は一刻も早く避難しなければならないなか、多くの犬や猫が取り残され、餓死していました。それを知り、無視できなくなったのです。

そこで福島で救助された動物を保護するNPO(非営利組織)から、アリスという当時3歳のラブラドルレトリバーをあずかりました。えさもなくなり、やせ細りながらぎりぎり生きていたところを救助されたといいます。

やがて元の飼い主も見つかりましたが、飼いつづけることはできず、正式に私が引き取ることになりました。元の飼い主にもお会いしました。しかし「もう一度会ったら連れて帰りたくなってしまうから」と、お父さんはついに会いに来ることはできなかったようです。

今、アリスは私にとって、ふっと心を温かくしてくれる存在です。アリスを介して知り合った人も増え、人とのつながりが広がりました。私の表情も以前と変わったと感じます。

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アリスと出会い、動物を守る活動をもっと広めていきたい。そう思っていたとき、2020年に東京でオリンピックが開かれることが決まりました。

日本はテクノロジーや治安などはほかの国より進んでいると思います。でも動物の福祉の面に目を向けると、遅れていると言わざるを得ません。

2020年までに動物の福祉を改善し、日本があらゆる面で優れていることを外国の人に見せたいと思い、「プロジェクト ゼロ」という活動を始めました。

一人一人ができることをすれば必ず殺処分ゼロに近づくはずです。たとえば施設の動物を引き取るのは難しくても、次の飼い主が見つかるまでのあいだ、一時的にあずかるフォスターとよばれる活動もあります。そういう存在を知らせ、広めていきたいです。

子どもたちにも動物の現状を知ってもらいたい。本音を言えば愛護センターを見学してほしいですが、大きなショックを受けてしまうかもしれないので無理はしないでください。でも現状を知ることで、何かをしようという原動力になると思うのです。

(聞き手=朝日小学生新聞・今井尚、撮影・関口達朗)

(初出:朝日小学生新聞)